少しずつ形を変えながら、新しい時代に合った、新しい演劇コンクールのあり方を模索していきたいと考えています。
演劇人コンクールは2000年に公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議主催によって開催された、わが国初の演出家を対象としたコンクール〈当時の名称は利賀演出家コンクール〉として注目を集めてきました。2008年からは受賞対象を舞台創造を担う各部門全体に拡げ、舞台を構成するさまざまな表現に関してその力量を競い合うコンクール〈利賀演劇人コンクール〉となりました。
2020年、本コンクールは豊岡の地に引き継がれ、コロナ禍の中でもなんとか継続をしてまいりました。
2023年度はいったんコンクール事業を休止し、コンクールのあり方を検討する催しを行い、コンクール経験者、未経験者の双方から、いま求められるコンクール像をヒアリングしてきました。
豊岡ならではの新しい形でのコンクールを持続できるように最初の一歩を踏み出します。ぜひ、ご参加ください。
演劇人コンクール 代表 平田オリザ
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昨年度、一旦休止したコンクールを再開するにあたって「新しいコンクールのあり方」を検討し、2024年度は主に若手(原則35歳以下)を対象に小規模な形で再開することといたしました。
参加にあたっての負担軽減と、コロナ禍の影響を特に大きく受けていると考えられる若手の団体・演劇人への支援の意味も含め、「書類審査(第一次審査)」を通過した団体には「45万円の舞台制作費補助」を事前に支払います。
「上演審査(第二次審査/作品上演による審査)」の賞金は最大で総額50万円。
その他、「豊岡演劇祭への参加」等、受賞者への継続的な支援を予定しております。
審査員には一部「公募審査員」を導入。
固定化を避け、舞台芸術関係者に限らず、より多くの方へ機会提供を行います。
全国の演劇人の皆様のご参加をお待ちしております。
演劇人コンクール事務局
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★応募を希望する方は、下記より応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、ご提出ください。
□応募用紙(Google Drive Word形式・PDF形式)
・応募書類の提出先 engekijin.concours@gmail.com
・応募〆切:2024年7月15日(月)
※郵送での提出を希望する場合は事務局までお問い合わせください。
※7月17日(水)を目処に、ご応募いただいた全団体にメールにて申し込みの確認連絡を行います。
メールが届かない場合は、事務局までご連絡ください。
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■応募の条件
・過去に上演歴があり、今後演出家として継続的に活動していく意思のある者。
・上演審査の演出家が原則35歳以下の者。
※病気やケガ・出産・育児・介護等の事情で活動休止期間がある場合は、考慮いたします。
■審査
書類審査(第一次審査) ※7月15日(月) 応募〆切
応募作品について、提出された参加申込書・演出プラン・映像資料などに基づいて審査を行います。
これまでの活動の実績も参考とします。この審査では、上演審査への参加資格を得る合格者を選考します。
上演審査(第二次審査/作品上演による審査) 最大4団体を予定
期間:11月7日(木)〜11日(月)を予定。(移動日を含む4泊5日を予定。上演日は11月9日(土)・10日(日)。)
場所:江原河畔劇場
■賞
優秀賞・観客賞
賞金総額 最大50万円 + 一部、賞品にて支給
この他、豊岡演劇祭への参加/利賀芸術公園等でのレジデンス制作/BeSeTo演劇祭・静岡県舞台芸術センター(SPAC)・鳥の劇場等、国内外の劇場プログラムでの上演、舞台芸術フェスティバルへの参加などの支援を行います。
■課題戯曲
コンクールの応募者には、下記の課題戯曲より1作品を選択し、作品を演出・構成していただきます。
A:『マッチ売りの少女』 別役実
B:『楽屋』 清水邦夫
【作品の上演に関する規定】
上記の作品は、一部抜粋あるいはテキストレジを行うことができる。台詞の変更は不可。
上演は、日本語で行う。
上演時間は、60分以内とする。(時間に収まらない場合は選考対象になりません)
*課題戯曲は、書店、図書館などで入手してください。どうしても手に入らない場合は、事務局までお問い合わせください。
*Aの作品は以下の出版社から刊行されています。
・『マッチ売りの少女』別役実(日本劇作家協会 二十一世紀戯曲文庫)
https://www.jpwa.org/main/books/21st-century#betsuyaku
■審査員
事務局側で依頼する審査員が決定いたしました。
・平田オリザ(劇作家・演出家/青年団主宰/江原河畔劇場芸術総監督)
・小川絵梨子(翻訳・演出家)
・川崎陽子(KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター)
併せて、「公募審査員」の募集を行います。
詳細は後日お知らせいたします。
■参加条件・人数
1)仕込み、リハーサル、上演に参加できる人数の上限は8名。宿泊場所は、男女別の相部屋となります。
2)作品製作への補助
上演審査に参加する方には、舞台費、照明費、音響費、衣裳費、移動交通費などを対象とする舞台製作費を支給します。
参加にあたっての負担軽減と、コロナ禍の影響を特に大きく受けていると考えられる若手の団体・演劇人への支援の意味も含め、
「45万円の舞台制作費補助」を参加者からの請求書に基づき、事前に支払いを行います。
※当コンクールでの上演は「文化芸術振興費補助金 舞台芸術等総合支援事業
芸術家等人材育成」による、コンクール事務局の主催事業となりますので、その他の助成金への申請は行なえません。
■上演する劇場について
上演審査の劇場は、青年団の新たな拠点として2020年に開館した江原河畔劇場となります。
音響・照明については、コンクール側での共通仕込を準備します。
照明については、各団体からのプランを元にコンクール側で共通仕込を設定いたします。その際、全ての希望に応じることはできませんので、ご了承ください。
置き道具・小道具・衣装の搬入・搬出も含め、30分ずつの仕込み・バラシ時間の中で作業可能な範囲であれば、共通仕込からの変更も可能です。
上演中は、劇場スタッフが立ち会いますが、照明、音響のきっかけ(キュー)や操作など、作品の演出にかかわる作業については、参加者側のスタッフで行ってください。
演出プランの参考用に360°カメラの画像を公開いたします。
https://photos.app.goo.gl/JjDzqFTRsPhSWNtbA
会場の図面が必要な場合は、事務局までご連絡ください。
演劇人コンクール事務局 engekijin.concours@gmail.com
■会場と会場の利用日数について
江原河畔劇場を会場に、順に上演を行っていただきます。
上演後に演出家と審査員による意見交換の場を設ける予定です。
・スケジュール(予定)
1日目:豊岡入り 江原河畔劇場での全体説明会 打ち合わせ・場当たり
2日目:打ち合わせ・場当たり、ゲネ
3日目:ゲネ、上演(2団体を予定)
4日目:上演(2団体を予定)
5日目:豊岡発
上演日は、30分ずつの仕込み・バラシで順に上演を行っていただきます。
与えられた課題戯曲と、江原河畔劇場の空間の中で、演出家(及び、集団を形成する演劇人一人ひとり)が力を発揮できるかどうかという点が、コンセプトでもある「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」に繋がると考えております。
上演順は選んだ戯曲のバランス等も見ながら、審査員が判断・決定いたしますので、ご了承ください。
復帰に影響が出るような演出・使用はできませんので、その点も考慮した上で演出プランをご検討ください。
演劇人コンクールでは、課題戯曲を読み解き、条件や上演環境と向き合いながら、優れた作品を上演していただくことを第一にしています。言い換えれば、コンクールの公平性と上演環境を傷つけないことを前提に、上演団体からの要望には可能な限り柔軟に対応しています。
■ハラスメント防止対策について
演劇人コンクールではハラスメント防止対策にあたってガイドラインを作成し、
事務局スタッフ・審査員を含む全ての参加者に誓約書をいただいた上で実施いたします。
■感染症等の対応について
感染症等により、コンクール全体を中止とする場合には舞台製作費補助の返還は求めません。
ただし、座組側の都合による上演中止の場合、全額返金となる場合もあります。
■応募・審査の流れ
・応募書類の提出:締切:7月15日(月)
・書類審査(第一次審査)審査結果通知:8月頭
・会場下見(代表2名):事務局が指定した日程での実施(交通費支給)
・上演審査(第二次審査):11月7日(木)〜11日(月) ※上演日は11月9日(土)・10日(日)
・審査結果通知:全ての上演審査終了後、最終審査会を挟み、審査結果の発表・公開。
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■応募書類
下記の資料を提出してください。
1.参加申込書・演出プラン(2000字以内・書式自由[スケッチなど含む])
2.映像資料
演出作品1作品の映像データを、youtube等に限定公開もしくは公開してください。
その上で、URL及び特に観て貰いたい3分間を応募用紙にご記入ください。
映像データのない方は、それに代わる何らかの資料をお送りください。
■応募締切
2024年7月15日(月)
■応募書類の宛先
※郵送での提出を希望する場合は事務局までお問い合わせください。
※7月17日(水)を目処に、ご応募いただいた全団体にメールにて申し込みの確認連絡を行います。
メールが届かない場合は、事務局までご連絡ください。
■お問い合わせ先
E-MAIL engekijin.concours@gmail.com
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〈演劇人コンクール〉について
舞台芸術財団演劇人会議による、2000年から2007年までの「利賀演出家コンクール」、2008年から2019年までの「利賀演劇人コンクール」では、数々の才能を発掘、支援してきました。
20年を一つの区切りとし、昨年から新しく豊岡の地で「演劇人コンクール」としてスタートしました。
「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」をコンセプトに、今年もコンクールを開催します。
●演出力によるコンペティション
演出家を受賞対象とします。演出家の知的構想力・造型力が求められるのはもちろん、それが俳優・スタッフとの共同作業により実現されていることが望まれます。また、優れた俳優・スタッフの仕事に対しては奨励賞として表彰します。
●受賞者への継続的な支援
コンクールでの授賞を、受賞者のその後の演劇活動のプロセスの中で捉え、2~3年間の期間を念頭に継続的に支援していきます。具体的には、
・豊岡演劇祭への参加
・利賀芸術公園等でのレジデンス制作
・BeSeTo演劇祭・静岡県舞台芸術センター(SPAC)・鳥の劇場等、国内外の劇場プログラムでの上演、舞台芸術フェスティバルへの参加
このほか、これまでのコンクールで蓄積してきたネットワーク、有形無形の協力関係のなかで、創作と制作の両面にわたり、受賞者のその後の活動に相応しい支援を検討していきます。
今日、舞台芸術のあり方はますます多様化し、その可能性も広がっています。自由な発想力、課題戯曲への的確な取り組み、演技・スタッフワークの創造性を生かした上演により、演劇の可能性を押し拡げるような、優れた作品が上演されることを願ってやみません。
■利賀演出家コンクール/利賀演劇人コンクール
2000年から、舞台芸術財団演劇人会議の主催により、利賀の夏のプログラムとして行われてきた。これまで、ペーター・ゲスナー(うずめ劇場)、関美能留(三条会)、中島諒人(鳥の劇場)、神里雄大(岡崎藝術座)、仲田恭子(空間アート協会ひかり)ほか現在でも国内外で活躍している演出家が最優秀演出家賞を受賞、若手演出家・演劇人の登竜門となっている。