ワークショップ

オリザ_WSプロフィール
写真提供:豊岡市民プラザ

一般に劇場は演劇を観るところ、音楽を聴きに行くところと捉えられているかと思います。しかし劇場には、交流の場、創造の場という役割もあります。

江原河畔劇場は地域の劇場として演劇や芸術の教育普及のハブとなることを目指します。すでに実際に、豊岡市内の小中学校はもとより、市内二つの特別支援学校、但馬地域の多くの高校、そして他の自治体での芸術文化活動にも講師を派遣しています。また昨年は、たじま児童劇団も開設いたしました。

私たちが行うワークショップは多岐にわたっており、企業研修や自治体の職員研修などにも利用していただいています。劇場で開催されるものもあれば、出張で伺うことも可能です。

劇場が、多様な人々をつなぐ場となればと願います。

江原河畔劇場 芸術総監督 平田オリザ

①教育

コミュニケーション教育/表現教育/演劇教育など

コミュニケーション能力や表現能力の育成や向上、学級運営や子どもたちの居場所づくりでの活用、授業科目や教科と共同(演劇体験を通して授業内容の理解をより深める)など、学校の要望や目的に沿ってプログラムを作成、実施しています。

事例
  • 豊岡市内の全小学校「非認知能力向上事業」(豊岡市教育委員会)
    対象:小学1年生
    主な目的:非認知能力向上
    ※2019年度から2021年度までは一部小学校で実施。2022年度より全校実施。
  • 宝塚市内の全小学校「自己表現力向上事業」(宝塚市教育委員会)
    対象:小学生高学年
    主な目的:自己表現力向上
    ※2014年度から2021年度までは一部小学校で実施。2022年度より全校実施。
  • 兵庫県立出石特別支援学校「学習発表会での演劇創作」
    対象:高等部3年生
    主な目的:演劇創作
    文化庁主催事業
    令和4年度 文化芸術による子供育成総合事業(芸術家の派遣事業)
    令和4年度 文化芸術による子供育成推進事業(コミニケーション能力向上事業)
    令和4年度 文化芸術による子供育成推進事業(文化施設等活用事業)

②企業

新入社員研修/企業研修/オリエンテーション研修など

ロールプレイや演劇創作、シアターゲームなどを通じて自己理解、他者理解を促し、コミュニケーションが円滑に取れる環境、相談しやすい関係性を作ります。

ハラスメントに対する理解と防止、職場の人間関係の改善を図る事などを目的として、対象や目的に沿ったワークショップも実施しています。

事例
  • 「エコハウスを利用した企業研修合宿誘致事業」(豊岡市主催)
    会場:江原河畔劇場スタジオ
    対象:石光商事株式会社社員/株式会社LIFULL社員
    主な目的:社員同士のコミュニケーションを促す為の演劇ワークショップ体験
    ※豊岡市によるワーケーション促進のための事業として実施
  • 「西村屋ホテル招月庭」新入社員研修(西村屋ホテル主催)
    会場:西村屋ホテル招月庭「白陽」
    対象:西村屋ホテル招月庭新入社員
    主な目的:アート・演劇が盛んな豊岡市にある旅館なので、演劇を体験して理解する。新入社員同士のコミュニケーションを促し、絆を深める。
  • 「兵庫県建設業但馬地区協議会」コミュニケーション能力向上研修業務(一般社団法人豊岡アートアクション主催)
    会場:江原河畔劇場スタジオ
    対象:兵庫県建設業但馬地区協議会所属の管理職
    主な目的:コミュニケーション能力の向上

③多様な目的

演劇創作/演劇体験/地域交流/異文化交流/ファシリテーション研修

俳優と一緒に演劇を楽しむ、演劇創作を行う、多様なコミュニティで相互理解を深める、親子で演劇体験を楽しむなど、演劇の手法を用いて、様々な対象者と様々な目的のワークショップを実施しています。

当法人では、ワークショップの実施だけでなく、演劇的手法を用いたワークショップの研究とファシリテーターの育成を行なっています。

ファシリテーター紹介

オリザ_WSプロフィール
写真提供:豊岡市民プラザ

平田オリザ

劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長。

青年団主宰。江原河畔劇場・こまばアゴラ劇場芸術総監督。

16歳で高校を休学し、1年半かけて自転車による世界一周旅行を敢行。帰国後、大学入学資格検定試験を経て国際基督教大学に入学。 在学中に劇団「青年団」を結成、大学3年時には韓国の延世大学に留学。卒業後、こまばアゴラ劇場の劇場経営者となる。

1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞、ほかフランスをはじめとする各国との国際共同製作公演も多数行なう。 2002年度以降の中学校の国語教科書、2011年以降は小学校の国語教科書にも平田のワークショップの方法論に基づいた教材が採用され、 多くの子どもたちが教室で演劇を創作する体験を行っている。また、国内外でコミュニケーションデザインの教育・研究に携わり、 演劇の手法を取り入れた教育プログラムの支援・開発にも力を注いでいる。

©︎金子愛帆

田上豊

劇作家/演出家/田上パル主宰。1983年生まれ熊本県出身。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。

移りゆく時代の中で揺らぐ人間やその集団を描き出すのを得意とする。劇団外でも公共劇場プロデュース公演やダンスカンパニーとの合作、国際共同事業など様々な活動を展開。近年は全国各地の小学生から高校生までを対象にした作品創作を精力的に行い、地域性を生かした演出法に定評がある。

創作型、体験型、育成講座まで幅広くワークショップも行う。2019年より富士見市民文化会館キラリふじみの芸術監督を1期3年務める。

地域創造派遣アーティスト。劇団青年団演出部。奈良市アートプロジェクト舞台芸術プログラムディレクター。芸術文化観光専門職大学助教。

HP

田上パル

実績

青山学院大学社会情報学部・苅宿研究室による田上豊のワークショップレポート

村井まどか

劇団青年団 俳優/一般社団法人江原河畔劇場 代表理事

桜美林大学で演劇やアートマネージメントを学び、在学中2003年に平田オリザ主宰の劇団青年団に入団。『S高原から』『ソウル市民』『冒険王』などの劇団の代表作品に多数出演。

2012年から様々な現場でワークショップファシリテーターを務める。特にコミュニケーション教育を目的としたワークショップを学校や介護現場などで実施している。また「現代文」や「古典」の授業に応用したワークショッププログラムの開発及び実施や認知症を支える会でのワークショップや、高校生と一緒に介護施設を訪問し高齢者と一緒に楽しむワークショップなど介護現場などでも数多く実施している。

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