劇場支援会員

劇場支援会員の概要

劇場に通ってみませんか?

江原河畔劇場は2020年4月の開業以来、コロナ禍の逆風を全身に受けながら、地域の皆様の熱い応援と温かい励ましによって、二年間を過ごしてきました。

この間、観客動員は確実に増えて、チケットが数日で売り切れることも珍しくなくなりました。私はここまで演劇が地域に定着していくのに五年はかかるだろうと考えていましたが、それがたった二年で実現しました。本当にありがとうございます。

江原河畔劇場は2022年度、コロナの厄災からの反転攻勢に打って出ます。

皆さんに、よりいっそう舞台芸術の多様性を感じてもらえるように、青年団を中心に充実したラインナップを提供してまいります。

どうか、引き続き、江原河畔劇場へのご支援、ご協力をお願いいたします。

江原河畔劇場では劇場の支援会員システムをとっています。

欧米では多くの劇場が独自の「会員システム」を持っています。これはスポーツジムの会員のように、年間会員になると⼀定の条件で、何度でも演劇やコンサートが観られるという制度です。私が経営してきた東京のこまばアゴラ劇場は、2003年、日本の劇場では初めての、本格的な支援会員制度を開始しました。これは高騰するチケット料金を抑え、気軽に劇場に足を運んでいただくと共に、若手や地方の劇団の活動を⽀援していくシステムです。

実際に、2021年は岸田國士戯曲賞にこまばアゴラ劇場で上演された演目が二本ノミネートされました。これは小劇場では異例のことですが、こまばアゴラ劇場はコンスタントに新しい才能を発見し紹介する実績を残してきました。私たちは、江原からも世界に通じる才能が生まれることを期待しています。

日本では、演劇を観に⾏く場合、「話題の劇団だから」「好きな俳優さんが出ているから」「関⼼のある劇作家・演出家だから」といった動機がほとんどかと思います。しかし劇場というのは本来、芸術監督の選んだプログラムを信頼し、シーズンを通じて劇場に通っていただく場所なのです。

私たちは、この「劇場⽂化」を日本にも定着させたいと願ってきました。

この運動は、いま大きな広がりを⾒せ、全国に賛同する民間小劇場のネットワークが広がっています。江原河畔劇場も、このネットワークの⼀つとして広く支援会員を募ります。会員になっていただくと、江原河畔劇場の演目だけではなく、東京、京都、あるいは沖縄や、愛媛、三重、長崎の連携劇場の作品も年間を通じて無料でご覧いただけます。

ぜひ、この機会に、劇場支援の⼀策として支援会員への加⼊をご検討ください。

江原河畔劇場 芸術総監督 平田オリザ

支援会員制度を通した「劇場・劇場文化」との出会い

この劇場支援会員制度は、皆様から年会費により劇場を支援していただくとともに、それに応じた形で、当劇場で上演される作品・ラインナップを安価に、また優先的にご覧いただくものです。

私たちは、この劇場支援会員制度を通して、舞台芸術の成熟だけでなく、日常生活における芸術と人とのゆるやかなつながりの場として、「劇場・劇場文化」との出会いを提案できればと考えています。