たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、中高生の部の活動レポートです!
2022.8.21[中高生の部]活動レポート
今日は中高生の部の二回目の活動日でした。朝から雨が降ったり止んだりのどんよりとした朝でしたが、劇場にやってくるメンバーの顔はとても晴れやかです。活動開始前のスタジオも、経験者のメンバーが新しく入った子たちに挨拶をしていたり、それぞれ準備運動をしていたり、すっかりリラックスして和やかな雰囲気です。
前回に引き続き講師は田上豊が担当しました。スタジオに円になってもう一度自己紹介をしてお互いの名前のおさらいをしたのち、今回はアシスタントの山田によるアップを行いました。まずはストレッチで朝の身体をゆっくり起こしていきます。足の指のストレッチをすると、やった方の足の色がほんのりピンク色になることを発見し、みんなで見比べてみたりしました。発声練習は寝転がったままできるロングトーンを行いました。身体じゅうの息を思い切り吐くと、いつもよりたくさんの空気を吸うことができます。ここから冬の公演に向けて、少しずつ、みんなでいろいろなアップや身体のケアをやってみようと思います。
続いて、「名前鬼」のゲームを行いました。今回は名前だけではなく、数字や、隣の人がつけてくれた外国人の名前なども使って、色々な遊び方をしました。はじめはすぐに言葉が出てこなくて逃げ惑っていたみんなも、徐々に動き回りながら助けを呼べるようになっていきます。
そして今日のメインのプログラムは、短いテキストを使ったもの。田上さんから配られたテキストの登場人物は3人で、ところどころ穴が空いていています。3人1組でチームになり、シチュエーションや登場人物を決め、新しい台詞を書き足してテキストの穴を埋めていきます。短い時間の中でも、各チームさまざまな案を出して、それを試しながら練習を重ねていきます。発表では、同じテキストをもとにした全くストーリーの違う作品が5つも生まれました。このテキストの面白いところは、はじめに二人の登場人物が何気ないやり取りをしているところに、3人目の怪しい登場人物がやってくるところなのですが、銀行強盗や、学園の王子様、「キャンディーちゃん」など、みんなの手によってさまざまな登場人物が生まれました。
発表が終わった後には、それぞれのチームを見た感想をお互いに伝え合う講評の時間がありました。最初の二人の会話が上手くいくと世界観に引き込まれるという感想や、椅子や出入口の使い方についての感想、奇想天外な登場人物の設定への感想など、それぞれが多角的な視点でお互いの創作や上演について意見を交わしました。
活動が終わった後には、制作の尾形さんから豊岡演劇祭2022についての説明がありました。今年の演劇祭で、たじま児童劇団は青年団の「日本文学盛衰史」を観劇します。そのほかにも、演劇祭には高校生以下の観客が無料や、お得な料金で観劇できる作品がいっぱいあります。年に一度のお祭りを、是非児童劇団のみんなにも楽しんでもらえたらと思っています。次回の活動は9月4日㈰。来月も、劇場で元気なみんなに会えますように!
【スタッフ 山田】