たじま児童劇団

2021.9.26 [中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。
現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2021.9.26[中高生の部]活動レポート

児童劇団・中高生の部、本日3回目の活動が行われました。
今回からは、活動のはじめにアシスタントの山田・福田と一緒にアップをすることになりました。まずはストレッチから。スタジオに輪になって、自分の身体をほぐしていきます。身体の動き方や今日の体調ををよく観察します。寝っ転がったままできる発声・筋トレののちに、『聖徳太子ゲーム』をやりました。複数人が同時にバラバラの言葉を喋り、その言葉を聞き分けてひとつの単語を当てるゲームです。いろいろな方向から発される声を3~4人で一緒に聞き取るので、チームで力を合わせて頭をひねりながら答えに迫ります。

アップが終わると、新しいテキストが配られました。今回のテキストも、前回から引き続き電車の中での会話です。三人の登場人物が、ボックス席で話をしているところからはじまります。そのうちの一人が席を立ち、二人が残されることで関係性の変化が見えてくるのがこのテキストの面白さです。

それぞれのグループにオリザさんが演出の指示をして色々なパターンをやってみます。観ている人は、登場する三人の関係性を「妄想」してみます。このとき、正しく解釈することではなく、「妄想力」を使って一番変な妄想をすることをめざしました。さらに今回は、テキストにはない最後の台詞を考える創作の課題にも取り組みました。三人一組になって、登場人物の関係性を考えます。訳ありのカップルやブラコンの兄妹、一触即発の友人同士、さまざまな関係性が誕生しました。発表の後に講評があり、観客の想像力をコントロールする演出の役割について考えました。

最後に、宿題になっていたとある小説の登場人物一覧が配られました。2つのグループに分かれて、それぞれの登場人物にまつわる情報を書き込んでいきます。読んだ本によって名前の呼び方が違ったり、それぞれ印象深かったエピソードも違ったりするので、話をしながら彼らのことを思い出していきます。

そして、「普段の自分に似ている役」「舞台でやってみたい役」を一人ひとり発表していきます。お互いの普段の様子をまだよく知らない私たち、それを小説の登場人物を通して想像するのは、なんだか不思議な気持ちになりました。オリザさんから上演の構想の一部が発表され、一同がどよめいて今日の活動は終わりました。降り始めた雨に追いかけられながら劇場を後にしました。

次回の活動は11月!しばらく間が空きますが、これからの活動もますます楽しみになる1日でした。

[スタッフ 山田]

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