たじま児童劇団

2023.10.8[中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2023.10.8[中高生の部]活動レポート

ー2023年10月8日(日)中高生の部 第4回目 活動レポートー

本日は、一ヶ月ぶりの中高生の部の第4回目の活動でした。

アイスブレイクは二つゲームをしました。まずは先日小学生の部でも行った「ドラえもんが来た」という伝言ゲーム。メンバーを3チームにわけ、一列に並び、最後の人に早く伝言ができたチームが勝ちのゲームです。途中でどうすると1番早く後ろの人に伝えられるかをチーム内で作戦会議を行ったところ、最初よりもチーム内での集中力も高まり、より早く後ろの人へ伝言ができていました。

もう一つは、3~4人1組になって内向きに手を合わせて円になり、一人だけ目を開け、目を瞑っているメンバーを先導するゲームです。目を開けている人が、目を瞑っているメンバーに言葉で伝え、他のチームの人やものにぶつからないようにしなくてはなりません。進路の邪魔をされたり、ぶつかっても笑って切り替えて、どうすればより安全に動けるか、何が怖いのかをチームごとでフェードバックをしていました。

アイスブレイク後は、オリザさんによる前回よりもさらに複雑な「同時多発」のあるテキストを使ったワーク。「同時多発」で行われている対話をどうすれば繋げられるのか、まずは意識の方向を明確にし、誰に向けたセリフなのかをおさらいしました。そこから「セリフを言いながらボールを投げてください」と、ボールを渡され困惑するメンバーたち。セリフだけを意識するとボールを落としてしまい、ボールを投げることに集中すると、セリフを言うタイミングを逃していました。話しながら行動することは日常生活で行っていることでも、テキストを使い決まったタイミングでセリフを出しながら、別のことをしなくてはならなくなると、意識を分散させるのにとても苦戦していました。その後にさらに複雑なテキストを渡され、苦笑いするメンバーたち。オリザさんからどのようにセリフを追加すると、出てくる人物の関係性や人物像が見えてくるのかを試しにセリフを足され、実演し、それを見て納得するメンバー。

最後はチームごとに創作をして、発表し、それぞれどうしたらもっと面白くなるのかアドバイスをもらって活動は終わりました。その後は、演劇祭で観劇した作品のことや、オリザさんに聞きたいことなどたくさん質問していました。今後の活動の話と、1月に行われる公演についてのことも話にあがりました。また「稽古場」を→「化学実験」になぞらえて話して、「台本」は→「実験の仮説」、「演出家」→「実験方法を考える人」、「俳優」は→「実験する人」つまり、どういうふうに実験したら仮説が成り立つのかを考えて試す役割であるを伝えてくれました。現場で作品を創っていくための意識について共有され、本格的に稽古が始まるのだな、と実感を持った回でした。

【児童劇団スタッフ 永田】

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