たじま児童劇団

2022.10.10[中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2022.10.10[中高生の部]活動レポート

10月10日(月・祝)今日で今年度の5回目の活動となるたじま児童劇団 中高生の部。みんなだいぶ打ち解けたきたようで、開始時間前にスタジオに一人また一人と団員が増えるにつれ、和気あいあい感も増してきてる様子が伺えます。若いっていいなぁ~。(遠い目の四十路スタッフ…)

今日の講師は第3回目に引き続き、田上豊が務めます。実は第4回目の活動は、豊岡演劇祭2022での青年団公演『日本文学盛衰史』を観劇することでした。みんなどんなことを感じたのか…「もっと勉強してから臨めばよかった」「ラストシーンがカッコよかった」「座布団に顔を埋めてる人がいた」等、率直な感想を共有してもらいました。

さて、今度は彼ら自身が、この児童劇団の活動の成果発表として、来年また公演を打つ番です。その稽古が、次回11月から始まります。今日の活動では、それに向けての心と体の準備をしていこう、という講師からの言葉に、みんなの士気もグッと上がったようでした。さて、まずは軽くストレッチから。脚、肩回り、体側など伸ばしたり解したりしていきます。その後、脱力。仰向け床に寝転ぶだけですが、日頃、全身の「力を抜く」って実はあまりやれてないかも。意識的に脱力することで、床にベターっと吸いつくような体の感覚を味わいます。起き上がって頭も体もすっきりしたところで、次は、発声練習!『俳優訓練』で一番にイメージするのが、この発声練習ではないでしょうか。五十音・濁音・半濁音の基本の発声から。コロナ禍でマスク生活だと、どうしても表情筋を動かす機会も減ってしまいます。少し大袈裟なくらい大きく口周りの筋肉を動かしてみました。その次は、息継ぎナシの一呼吸でどこまで言い続けられるかの実験もしてみました。体・声・表情すべてを使って他者に伝える術を、今後も少しずつ身につけていけたらいいなと思います。

その後「なまえ鬼」の数字バージョンでアイスブレイク。しばし休憩をはさんで、今日もテキスト(台本の一部を短く抜粋したもの)を使ってワークしていきます。前回もテキストを使って、その場面で何が描かれているかをチームで創作しました。

今回は、台本を”読み解く面白さ”を体感してもらいます。使用したのはシェイクスピアの『夏の夜の夢』(脚色:田上豊)。初見では、どんなシーンなのかさっぱり分らず、「え、なにこれ…?」と不安げな表情を見せるメンバー達。しかし、小さな手がかりから少しずつ読み解いていき、さらに講師から登場人物の相関関係・全体の背景・そしてこのテキストがどんな目的のシーンなのか語られた時に、「あ~あ~!」とみんなの顔がパァッと晴れました(笑)そして、そこからのメンバーの快進撃が、まぁ~すごかったです!8チームでペアになって短時間で練習し発表したのですが、どのチームもテキストの面白さを自分達で見出し、役の工夫を凝らし、堂々と表現していました。

これまで数回の活動のなかで着実に自信をつけ、急成長してきたのを感じます。でも、まだまだ伸びそう!可能性だらけのメンバー達です。11月から稽古が始まると緊張する局面が続くかと思いますが、今日のように自分達らしく自由に楽しんでほしいなと思います。

【スタッフ福田】

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