たじま児童劇団

2023.10.21[小学生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、小学生の部の活動レポートです!

2023.10.21[小学生の部]活動レポート

ー2023年10月21日(土)小学生の部 第4回目 活動レポートー

今日の活動はまず、スタジオにある、厚みのある丸い座布団を使った遊びからスタートしました。まずは、「座布団の上を渡るゲーム」。4人×3チームで臨みます。ルールとしては、座布団の上だけを歩き、スタジオの端から端までいくというもの。座布団から落ちたチームはスタートからやり直さなくてはなりません。1回目は、上記ルール以外特に指定なかったので、忍者の水蜘蛛のように両足を器用に使って、ふたつの座布団の上に乗り、ズル賢く進むチーム(笑)や、自分の1つ先の座布団に移動しながら、1番後ろの人が1番前の人に残りの座布団を渡して、実直に進んでいくチームもありました。2回目は「前後の座布団を必ずくっついてないといけない」という条件が加わりました。この条件下では、どのチームも実直方式しかできません。それでも、チームのカラーがはっきり出るもので、意外と盛り上がりました。その他、「座布団に座ったままのだるまさんが転んだ」や「座布団を遠くまで転がすゲーム」もやり、今まで生きて来た中で一番、座布団で遊びつくしたのではないでしょうか。

アイスブレイクのあとは、学年ごとに2チームに分かれて劇の創作です。まずは、講師のむらいちゃんから渡されたテキスト(短い台本)をそのまま読み、少し立ち稽古をしたあと、みんなの前で発表しました。配役や出ハケも自分たちで考え、スタジオ内にあるカーテンを上手に活用した班もありました。同じテキストでも、演じる俳優によって全然違う場面に見えるので不思議です。次は、先ほどのテキストの登場人物や台詞が、すべて空欄になっているテキストが渡されました。つまり大枠の設定以外は、ほぼ自分達で劇作をするものです。

 大枠の設定は以下のとおりです。

 ・通学中の二人の生徒(生徒1、2)

 ・そこへ困っている誰かが現れる

 ・生徒3が現れる

 ・近所の人が現れて、問題が解決する

 ・近所の人、困っている誰かが居なくなる

 ・生徒1、2、3は学校へ向かう

それを元に、それぞれのチームが劇作し&練習もして、発表した作品がこちらです!

■6年生チーム

算数のテストの話をしてる生徒1、2が、山道を登校中に『桃太郎を探している』という老夫婦に出会う。鬼が島に行くと言ったきり家を出て行った桃太郎を方々探し回っているそう。そこへやってきた生徒3から、「山の麓で桃太郎に似た男の子を見かけた」と聞き、急いで山を下りて行こうとするが、もう一歩も動けないと言うお婆さんを山の中に残しては行けず、困ってしまうお爺さん。そこへ突如ドラえもんが現れて、様々な便利道具を出してくれる。見たこともない青いタヌキのような者が出す怪しい道具に不信感だらけの老夫婦だったが、「たずねびとステッキ」を使い、一目散に桃太郎の元へ向かったお爺さん。残されたお婆さんは、力持ちの生徒3に担がれて『どこでもドア』に押しこまれ一件落着。生徒たちはドラえもんと別れ、学校へと向かうのだった。

■4、5年生混合チーム

生徒1,2は、登校中に買い食いをしたゴミを川に捨ててしまった。すると、川に住んでいる2匹のカッパが怒り、生徒たちの前に現れた。ゴミを捨ててないと嘘をつく生徒達に、カッパが「相撲で勝負をつけよう」と挑んできた。そこへやってきた生徒3、よく事情が分からないまま相撲をとらされてしまう。カッパたちとの戦いが繰り広げられる中、近所に住む爺さんが「うるさい!」と出てきた。川にゴミを捨てられたと爺さんに申告するカッパ、ゴミは捨てていないと主張する生徒たち。お叱りを受けたのは、生徒達だった。爺さん曰く「カッパは嘘つかない!」とのこと。爺さんが去った後も、自分たちの非を認めない生徒1、2に、「とりあえず謝っといたら」と生徒3が仲介してなんとか仲直り。カッパは川に戻り、生徒達は登校するが、帰りにまたカッパに会いたいと、何やら悪だくみしている様子の生徒1、2だった…。

 どちらのチームの登場人物がぶっ飛んでますが、台詞でみせる展開や、物語の回収のしかたが本当に見事な秀作ばかりでした。また、みんなが全てのワークに全力で取り組んでいる姿を見て、素敵だと思いました。特に今回の劇作は学年ごとにチーム分けをされて、私が参加した小学校4、5年生のチームでは、5年生のメンバーが創作や練習を引っ張ってくれていたことが印象に残っています。チーム内の学年の違いから、話について行くのが難しそうなメンバーもいましたが、置いていくことをせず全員でワークを進めていました。周りをみて動いている彼らの姿に感動しました。私は、こんなに小学生たちと距離が近いWSは久ぶりで、また関わる機会が普段なかなかないので、こんなに元気で活発なのかと驚き、新鮮でした。想像力豊かで、何事にも全力な小学生たちに元気を貰えましたし、そんなメンバー達と関わることが出来てとても有意義な時間になりました。また機会があったら、ぜひぜひ参加したいです!

【 芸術文化観光専門職大学2年 宇野 友菜 】

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