ー2024年11月2日(土)小学生の部 第7回目 活動レポートー
本日のたじま児童劇団小学生の部の活動は、江原河畔劇場主催の「ワークショップファシリテーター養成講座」とのコラボレーションで実施されました。
この講座は、主に演劇を使用したワークショップにおける講師を目指す方を対象に、今年度5月から実施されてきました。今回は、その後期課程のひとつの成果として、たじま児童劇団小学生の部でワークショップを実施をします。
今日のために養成講座生は、チームを組みオリジナルのワークショッププログラムを開発してくれました。
お相手は我らがたじま児童劇団!勘が良くて、コミュニケーション力も高くて、自らその場を楽しめる力のある猛者たちです!
小学生メンバー達の胸をどーんと借りるつもりで臨む大人の養成講座生達です。
まずは、アイスブレイクチームの実施から。
「タコ足ゲーム」というオリジナルのゲームを実施してくれました。
まず全員にカードが1枚配られます。そこには1~4のうちどれかの数字が書いてあります。自分の持っている数字と誰かが持っている数字を足して「8」になるようにチームをつくる=つまり「タコの足」をつくる、というゲームです。
その他にも、足して「4」で「犬の足」や、足すor引き算も使って「6」で「昆虫の足」など、バリエーションも増えていきます。楽しそう。
そして最後に、4~5人チームになって、自分の持ってる数字の足(例:「1」=カカシ、「3」=杖をついて歩く人間)を表現したり、チーム内の誰かと四則計算「+」「ー」「×」「÷」を使って、その答えの数字の足(例:「2」+「4」=「6」で「ベンチに座る人」)を表現して、ワンシーンを作るというワークに挑戦してもらいました。
・・・が、どのチームもなかなかに苦戦してます。
四則計算を使うことで自由度が高くなりすぎて、何を基にしたらいいのか悩ましかったり、そもそも数字や計算が苦手で気分が乗らないメンバーもいたり。
しかし、その素直な反応を見せてくれることが、養成講座生にとってはダイレクトな学びに繋がります。
児童劇団メンバー達は、それでも何とか自分達でできそうなことを少しずつ少しずつ探り、最終的にはどのチームもユニークな発表を見せてくれました!
・足がたくさんあるウニ4つを残らず割って食いつくす人間チーム
・アシカのショーと魚を表現した水族館チーム
・手押し車で農機具と農家を表現した牧歌的な風景チーム
いやぁ、さすがです。
難しかったり悩ましかったりする課題にも、えい!やってみよう!と体を使って挑む彼らの姿は、もうね本当に心強いです。
続いて、メインプログラムチーム。
養成講座生7名程からなる大所帯のチームです。2Fスタジオから1F劇場に場所を移して実施します。
「みんな、どこか行きたい場所ってある?!今日はそこに行ってみよう!」という、ワクワクするような声掛けから始まりました。
ルールは、チームでその「行きたい場所」を表現するのですが、「オノマトペしか使えない」というものです。聞いただけで既に面白そう(笑)。
3チーム、大人の養成講座生も加わったりして、行きたい場所を出し合い→ひとつに絞り→役割を決め→オノマトペを考え→みんなで動いて練習する→何度も繰り返して精度を上げる、というタスクを短い時間の中で、やり遂げていました。しかもみんな楽しそうに!
・シュ!(ピッチャー)、バシ!(キャッチャー)、カキーン!(バッター)、スポッ(球をキャッチした観客)の【甲子園チーム】
・ガタンゴトン(列車に乗って来て)、モグモグ(何か食べてる)、ムシャムシャ(何か食べてる!)、チュルチュル(何か食べてる!!)の【夢の国チーム】
・ボスボス(殴るジャイアン)、シクシク(泣きつくのび太)、くどくど(説教するドラえもん)の【マンガのなかチーム】
発表が面白かったことも然ることながら、今日の活動では、ほぼ初めましての大人達に、何やらされるか分からない状況(笑)にも関わらず、自分達が今できることを見つけて、自分達でこの場をなんとか楽しい方向へ高められる、そんなメンバー達の底力を改めて感じる事ができました。感動モノです。
養成講座生にとっても実りあるコラボ回になりました!
ありがとう、たじま児童劇団小学生の部メンバー達よ!
【スタッフ 福田倫子】