たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、中高生の部の活動レポートです!
2023.11.19[中高生の部]活動レポート
ー2023年11月19日(日)中高生の部 第8回目 活動レポートー
ポカポカと温かい日差しがスタジオの窓から降り注ぎ、暖房要らずの活動日でした。
そして今日は、オリザさん不在デイ。
なので、『転校生』の台本をとにかく立ち稽古して体にどんどん馴染ませよう!という目標を掲げました。
なにはともあれ、まず最初は軽くウォーミングアップを。
大きな円になって座り、靴下を脱いで、足の指から解していきます。指の間が裂けるんじゃないか!?ってくらい、指を広げたり伸ばしたり。今度は、雑巾を絞るように足をぎゅーっと絞ります。そして次に、足全体を足首から太ももの付け根に向かって、手でポコポコとタッピング。どんどん足全体の表面が温まってくるのと同時に、足への意識がハッキリとしてきました。
舞台上で緊張すると重心が上がってしまい、どんどん上半身に力が入ってしまいます。下半身への意識を上手に使えるようになるのはとても大事です。
お次はゴロンと寝転がって、ブレスの練習です。最近の活動では毎度やっている気がしますが、これはとても大切なアップなので何度も繰り返しやっていきます。
体を横にした状態で息を吸い、お腹にためて、スゥーーっと口から少しずつ吐いていくものです。腹筋を使って息を出す調整をします。
次に、「んーーー」という音を鼻に響かせるように出していき、次は鼻から体全体が共鳴するように響かせてみます。その状態から、今度は少しずつ口を開けて「あーーーー」という「音」にしていきます。
あくびをするように、楽に、リラックスした状態の喉で「音」を出すのがポイントです。
どうしてもどこかに力が入ってしまう人、もぞもぞと落ち着かない人などなども。
今日上手にできることが目的ではなく、知ってもらうこと、どこでもやってもらうこと、の方が断然大切です。ひとつずつ自分の力に変えていこう。
最後に、立ち上がり、発声練習です。
今日は「あ・え・い・う・え・お・あ・お」をスタッカートで言ってみることにしました。
腹式呼吸を使って一音一音区切って発声します。
毎回の活動でこのような腹式呼吸の練習をしているので、みんな以前よりも声が出るようになってきました。
おまけで、ヨガの「木のポーズ」にみんなでチャレンジしてみました。足でしっかりと地面を掴む感覚、バランスをとろうとグラグラする感覚を味わってもらいます。体がグラつくのは決して悪い事ではなく、その時に踏ん張ろうと筋肉が働くので、むしろOKなんだよということを伝えました。
そして、さあ、いよいよ『転校生』の立ち稽古をやっていきます!
前回の活動で、配役が決まり、その役で1,2場の稽古をしたそうなので、今日は、続きの3場から始めます。
20個以上配置されたどの椅子に座るんだっけ?どっちへハケるの?とか、役名やセリフの変更に、もう、なかばカオス状態になることもありましたが(笑)、こうしたら?とか、そこはこうだよ、とかメンバー同士でフォローし合っていました。さすがです。
休憩中も、「ここどうしたらいいですか?」「これはどういう意味ですか?」など、アシスタントのところに質問に来る人が増えました。みんなのヤル気が伝わってきます。
とりあえず台本の最後まで稽古して、また最初の1場に戻り返し稽古をしましたが、前回の活動でやった1,2場は、みんなほぼ完ぺきに覚えているようでした。さすが、若い脳みそはスゴイな…と少しずつ老眼すすむ目を凝らしながらみんなを眩しく眺めるスタッフ。。。
とは言え、まだまだ、セリフを追うのに必死、という状態ではありますが、中には『あぁ、この人は、家でしっかり台本を読み込んで来てるんだな』と感じられる人もチラホラ。頼もしいです。
次回もオリザさん不在の活動になりますが、自分達でしっかり自主稽古して、12月の活動では、みんなの急成長っぷりにオリザさんをびっくりさせようね!(笑)
【スタッフ 福田】
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