たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、小学生の部の活動レポートです!
2023.11.25[小学生の部]活動レポート
ー2023年11月25日(日)小学生の部 第6回目 活動レポートー
11月25日、この日は流行りの風邪の影響もあって、劇場に集まることができたのは6人のみでした。お休みしているメンバーの様子が心配ですが、今日の講師は私、はるちゃんこと青年団の山田遥野が務めました。まず最初は、ストレッチから。スタジオの床でゴロゴロしながら全身をほぐした後、手首や足首、寒い日にはどうしても固まりがちな関節も動かしていきます。それから輪になって、隣の人の体もほぐしてあげます。肩もみ、足もみ、手もみ!自分ではほぐせないところも、誰かの助けを借りれば手が届きます。「失礼しま〜す」と声をかけて、隣の人をマッサージしながら、自分もマッサージされます。そして、その後は『ニョキバサ』というゲームをやりました。みんなで輪になってテンポ良く言葉やポーズをパスしていくゲームです。すぐにみんながゲームをマスターしたので、サドンデスで『ニョキバサ』最強王も決めました。
次に、はるちゃんが持ってきたテキスト『燦燦SUN讃讃讃讃』をみんなに読んでもらいました。前回の活動でしまぷーの書いたテキストを初見で演じ切ったみんなの姿を見て、ぜひ読んでみてもらいたいと思って持ってきました。登場人物は「衣替え船」に乗った洋服たち。Tシャツやタンクトップが喋り出す冒頭のシーンです。姿形を想像するのが難しいキャラクターたちですが、すぐにみんなのお気に入りの役が決まり、配役を決めて、さらにもう一回読んでみました。テキストを読んだあと、みんなで「言いにくかったセリフ」や「初めて言うけど面白かったセリフ」などを振り返りました。
そして、今日のメインのプログラム「夜寝る前と朝起きてからの会話」に移っていきます。まずはみんなで輪になって、昨日寝る前に最後にした会話、もしくは、今日朝起きてから最初にした会話について話してみます。そしてその後、二人一組でペアをつくり、その会話を再現したシーンを作ってもらいました。劇場の中から二人の会話を再現するのに最適な場所を探して、上演場所を決めます。お家の人(お母さんや弟、お姉ちゃんなど)がどんな体制でどんなふうに喋っていたかを思い出しながら、ペアの人に伝えて一緒に再現してみます。中には、今日一緒の電車で劇場に来た二人もいて、駅で会った時を再現するペアも。みんな、自分のことも、周りの人のことも、本当によく見ています。そして、あっという間にそれを共有して演じてしまいます。発表を通して、声のボリュームや、話題の飛び方など、日常生活の会話の面白さにも気がつきました。
二つのワークを通して、最初のテキストで「衣替え船」という場所を共有するときにした話し合いと、自分のいた場所を説明するときにした話し合い、どちらも同じように「シーンを作る」という作業だとしても、話題に上がる内容には大きく違いがあることがわかりました。普段の創作でも、いつもユニークなシチュエーションや設定を演じているみんな。それをもっと鮮やかに、くっきりと想像するためのヒントが、ここに隠されているような気がします。とにかく、今日はみんなのさまざまな力に気付かされました。いろいろなワークを一緒にやってくれて、ありがとう!発表会に向けて、まずは、みんなが元気に劇場に集まれますように。次回の活動も、とっても楽しみです。
【スタッフ 山田】