たじま児童劇団

2023.11.26[中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2023.11.26[中高生の部]活動レポート

本日は冷え込む朝方の天気から一転し、スタジオに暖かな日光が差し込む活動日でした。先週に引き続き、オリザさん不在DAYの中、メンバーたちは『転校生』の台本を持って場面ごとに繰り返し立ち稽古に励んでいました。

最初のウォーミングアップでは、大きな円になって寝転び、全身を脱力したり筋肉を部分的にほぐすストレッチから開始しました。メンバーたちの「次に何のストレッチすれば良いか」が分かっているような姿に、思わずプロのような軽快さを覚えました。その後も全身を叩いて自分の筋肉を起こしたり、しっかりと腹式呼吸でブレスをした後、ハミングをだんだん声に乗せて発声のトレーニングを行ったりしました。そして五十音の「あ・え・い・う・え・お・あ・お」で腹から声を出していきます。今回は「ア行は◯◯さん」「マ行は△△さん」のように一人ずつ担当の行を決め、「ア」と一人が発声したのに続いて「ア」と皆で発声を繰り返していきました。途中リズムが崩れたり、自分がどの文字を読んでいるのか分からなくなったりすることもあったメンバーたちですが、焦ることなく立て直して取り組んでいました。

休憩を挟んだら、いよいよ『転校生』の立ち稽古です!

前回の稽古では、一通り台本を場面ごとに通したので、今回も1場面から順に取り組んでいきます。実は、かつて上演された女子校版と男子校版の台本を参考に稽古をしているメンバーたち。「ここはオリザさんに相談するところ」「このシーンは自分たちで練習できるところ」といった具合に、台本と慎重に向き合っている様子が見られました。まず最初の1・2場では、前回の稽古も活かされ、どのタイミングでどんなアクションを起こすのかが彼らの中で明確になってきているのが伝わってきます。台本を持ちながらの稽古ではあるものの、進行を進めるにつれて、相手とのアイコンタクトを試みるメンバーも増えています。配役が発表されてから今日までの稽古で、彼らの成長が感じられます。3・4場では、「どのタイミングで立ち上がるのか」や「離れた席の相手とどんな風に会話するのか」など悩みながらも、仲間同士で相談しながら試している様子も見られました。自分の出番が無いタイミングでも、自身の出番の部分を見直したり、他のメンバーの様子をジッと観察していたりと、気を緩めずに取り組む様子は、スタッフも非常に身の引き締まる現場でした。終盤には、セリフが無い間の動作や友達と話す際の仕草など、台本上には無いけれど自分なりに役について深めたり挑戦したりすることも、目標として取り組みました。彼らはオリザさんがいない間にも、どんどん成長しております。来週はその成果を見せる時間になりそうです!

【芸術文化観光専門職大学 村上】

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