たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、小学生の部「とよとよシアター」の活動レポートです!
2021.11.7[小学生の部]活動レポート
これまで、さまざまなシアターゲームや発表会、やりたい役を通した創作など、色んなやり方で演劇で遊んだり、演劇を作ったりしてきたとよとよシアターのみなさん今回はいよいよ、テキスト、短い台本のある創作に取り組みました!
スタジオにみんなが集まると、講師のむらいちゃんから今回の台本が配られました国語の教科書にも載っている、オリザさんの書いたテキストです。舞台は学校で、朝の教室に生徒たちが登校してくるシーンから始まります。そこに先生がやってくると朝の会が始まり、先生は一人の転校生を紹介します。そして、休み時間になり、初めて出会う転校生にみんなが話しかける、という内容です。またこの台本の中には、生徒たちが話している昨日見たテレビの番組名や、転校生が住んでいた場所など、自由に変えていい部分がいくつかあります。今回は、2つのチームに分かれ、自分たちで配役や台詞を決めて、短い演劇を作ってみることになりました!
アシスタントの山田が参加したチームでは、ひととおり台詞を決めて実際に動いてやってみたときに、もしもこうして転校生と仲良くなれたら、みんなの気持ちがとっても盛り上がるということがわかりました。そこで、仲良くなったその勢いで、クラス全員で校庭に飛び出して鬼ごっこをするシーンを付け足すことになりました。そして、校庭でじゃんけんをしたところでチャイムがなり、みんなで慌てて教室に戻る、というところで話をおわりにしました。稽古をしているうちにあっという間に新しいシーンができてしまったのでびっくりしました
もう一方のチームでは、オリジナルの台詞を書き足すことで、それぞれの役に新しい要素を加えていました。ものすごく怖い先生が朝の会を終えて職員室に行っている間に、仲良くなった生徒たちが転校生のおうちに遊びに行ってしまい、先生が戻ってきたときには教室に誰もいなくなっていてびっくりする!というオチができました。
それぞれのチームの発表が終わると、お互いのチームを見た感想を話し合いました。最初の鬼ごっこをしたチームは、転校生に出会えたうれしさをクラスのみんなが共有していること、その反応がよくわかったことをほめてもらいました。また、こわい先生が出てくるチームでは、先生の「『はい』は一回!」など、付け足した台詞のリアリティやこだわりによって、それぞれのキャラクターがとてもおもしろく見えたという感想を話しました。こうして、台本のない創作、ある創作、そのふたつを経験したみんな。活動の終わりには、どちらのほうが好きか、自分に向いていると思うか、ということをむらいちゃんから問いかけられました。「間違えるかもしれない、と不安になる」「自分の言葉じゃないから言いにくい」という意見や、「台本があった方が安心して台詞が言える」という意見も出ました。
少しずつですが、これから年明けの発表会への準備も始まっていきます。とよとよシアターのみんなの元気やアイデア、楽しさが最大限にお客さんに伝わる発表会になりますように!回を重ねるごとにパワーアップしていくみんな、これからがますます楽しみなとよとよシアターです!
[スタッフ 山田]
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