23年9月19日

【不具合のお知らせ】

現在、江原河畔劇場の通信の不具合により、電話(0796-42-1155)が繋がらなくなっております。
大変ご迷惑をお掛け致しますが、復旧まで今しばらくお待ちください。

お問い合わせの際は、下記のフォームまでお問い合わせください
23年9月19日

「ひょっこりシアターはどうやってできた?」

こんにちは、今回のひょっこりニュースでは、「ひょっこりシアター」がどのようにしてできたかを紹介していきます!

 江原河畔劇場では2020年に開館してから、演劇の制作や上演、また小学4年生から高校3年生までを対象とした「たじま児童劇団」をはじめ、多くの学校で演劇ワークショップをおこなってきました。


 こうした活動の中で、兵庫県立出石特別支援学校より、「卒業演劇公演を江原河畔劇場で行いたい!」というお話を受け、高等部3年生に10回の演劇ワークショップを実施しました。その中で生徒のみなさんとセリフを考え、何度か稽古を重ね、そして、2023年2月にとても素敵な卒業公演を上演することができました。

 大きな声も、小さな声も、動きが速い人も、ゆっくりな人も、ぴょんぴょん飛び跳ねる事も、全部ひっくるめて私たちにしか作れない私たちの「演劇」を作ることができました。もちろん苦手な事にチャレンジした人や、勇気をいっぱい出してセリフを言った人、みんながそれぞれにがんばりました。

 終演後の彼ら、彼女らの誇らしげな顔を見て、「これからも演劇をやれる場所を作ってほしい」という声がたくさん寄せられました。どんなことが劇場でできるだろう?と考えた結果、15歳以上の障害がある方と共に演劇創作を行う企画『ひょっこりシアター』をはじめることになりました!

 

 これまでの「たじま児童劇団」での経験や、劇団にいるプロのスタッフや俳優のちから、また特別支援学校の先生や福祉関係者による、地域のさまざまなサポートとともに、「ひょっこりシアター」ははじまります。

 参加する障害を少しでもなくし、様々な人が演劇を体験できる場所をつくっていこうと思っています。いっしょにやってみようかな?と思っていただける方からのご応募お待ちしています♪

詳細・応募はこちらから!

23年9月8日

演劇学校 無隣館オンライン 受講者募集のお知らせ

これまで四期続いてきた演劇人養成塾無隣館を、今期は主に劇作家、演出家、制作者などを対象に、オンラインと対面のハイブリッドで開校します。

※俳優対象の集中講座は、別途、準備中です。

 


先端的な演劇人、芸術家にとって最も重要な要素は、その才能故の孤立と孤独に耐えることだと私は考えています。アウェーで闘える真に自立した演劇人を育てるために、この私塾を「無隣館」と名付けました。多くの若い演劇人の参加を期待します。

特に今年度は、総合的な演劇知を身につけるための講座を目的とし、未来の演劇界でリーダーシップをとれる人材の育成を目指します。

平田オリザ

 

○こまばアゴラ劇場

〒153-0041 目黒区駒場1-11-13

http://www.komaba-agora.com/


対象

劇作家、演出家、制作、ドラマターグ、舞台美術、照明、音響などの技術スタッフを含む。
現在プロとして活動中か、あるいはプロになることを強く希望している方。
※ 俳優であっても、明確な志望理由があれば応募可能です。

受験資格(必ず守ってください)

・原則として青年団あるいは平田オリザ演出の舞台を生で観ていること。
※この条項については「原則」とし、強く受験を希望する場合は、青年団の舞台を見ていなくても受験を許可します。

・平田オリザの著作を、最低二冊以上読んでいること。

*高校生以下の応募に際しては、保護者の同意書の提出が必要になります。
※期間中も舞台などへの出演は自由です。
※他劇団、プロダクションに所属していても可(当該団体の許可を得ていること)

参加費

月額2,000円
※受講期間は4ヶ月(2023年10月から2024年2月)のため、合計8,000円

オーディション内容

書類による一次選考、オンライン面接での二次選考を行います。

●一次(書類選考)

所定の用紙(ページ末尾でダウンロード可) に必要事項を明記の上、申込先へ提出してください。
申込締切:2023年9月24日(日)23:59必着

2023年9月中に選考結果をお知らせします。

●二次(オンライン面接)

オンラインでの面接を行い、入校者を決定します。

2023年10月初週に面接、中旬までに選考結果をお知らせします。

※面接日時・詳しい内容については、一次合格者に連絡します。
※上記の日程に参加できる人を対象としますが、本番などを抱えている場合は、スケジュールの相談に応じます。


無隣館オンライン プログラム(予定)

日程時間場所内容
2023年
10月21日(土)        終日      アトリエ春風舎       キックオフ               
10月28日(土)18:00-22:00    オンラインオンライン授業  
11月4日(土)18:00-22:00オンラインオンライン授業  
11月18日(土)終日キラリ☆ふじみ授業
12月2日(土)18:00-22:00オンラインオンライン授業  
12月16日(土)18:00-22:00オンラインオンライン授業  
12月29日(金)18:00-22:00オンラインオンライン授業  
 
2024年
1月20日(土)時間未定アトリエ春風舎授業  
2月3日(土)時間未定アトリエ春風舎授業  
2月10日(土)時間未定アトリエ春風舎授業  
2月18日(日)18:00-22:00アトリエ春風舎授業  
2月23日(金)時間未定アトリエ春風舎授業
2月24日(土)時間未定アトリエ春風舎授業
2月25日(日)時間未定アトリエ春風舎最終授業

  

○アトリエ春風舎
〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
http://www.komaba-agora.com/access

  
○キラリ☆ふじみ
〒354-0021埼玉県富士見市大字鶴馬1803番地1
https://www.kirari-fujimi.com/

  

○オンライン
基本はzoomを使用予定。

   

※他劇団、プロダクションに所属していても可(当該団体の許可を得ていること)
※期間中も舞台・映像出演などは自由
※予定は大きく変わることがあります。

講義内容

日本と世界の演劇の歴史/アートマネジメント基礎(演劇と観光、まちづくりなどを含む)/劇場論/演劇教育・ワークショップの基礎論/著作権/ハラスメント・コンプライアンス/税制、その他 


応募方法

所定の用紙(ページ末尾でダウンロード可)に必要事項を書き込み、

申込用紙・顔写真を添付の上、下記に記載のメールアドレスまでお送りください。

komaba.agora@gmail.com *件名を[無隣館オンライン申込]としてお送りください。

申込締切:2023年9月24日(日)23:59必着

【必要事項】

●申込用紙に記入してください。

◯プロフィール
・氏名(ふりがな)
・(芸名・活動名など)
・生年月日
・年齢
・郵便番号
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・出身地
・育ったところ
・所属劇団など
・よく観る劇団(3つまで)
・特技・趣味など
・特記事項など
・学歴・職歴(高校以降)
・芸歴(高校演劇なども含めてできるだけ詳しく)
◯志望の動機(400字以上、800字以内)

●顔写真を添付してください。
 ※2MB以内、画像形式はJPGまたはPNG

*高校生以下の応募に際しては、保護者の同意書の提出が必要になります。


演劇学校 無隣館オンライン 申込用紙

(Word形式)

(PDF形式)

※PDF形式のファイルをご覧になるには「Acrobat Reader」(無料)が必要です。

最新版の「Acrobat Reader」はこちらからダウンロードしてください




主催:(有)アゴラ企画

23年9月8日

江原河畔劇場へ行こう!プロジェクト「ひょっこりシアター」 の募集、はじまります!

このたび、江原河畔劇場では、<江原河畔劇場へ行こう!プロジェクト「ひょっこりシアター」>という事業を開始します。

 

江原河畔劇場ではたらく、俳優、演出家、スタッフの人たちと一緒に演劇をやってみませんか?「えんげき」ってなんだろう?どんなことするのかな? 

そんな初めての人でも大丈夫。江原河畔劇場にあつまって、みんなで楽しくゲームやおしゃべりしてる間にきっと作品ができあがります。

 

ひょっこりシアターでは、

 

じっとしていなくてもいいし、じっとしててもいいし、

小さい声や大きい声でも、しゃべらなくても全然OKです。

自分たちのやり方で、オリジナルの劇をつくっていきましょう。

 

ひょっこりシアターについての、くわしい日程や応募方法は、このページの最後にあります。

参加申し込みの締め切りは、9月24日(日)です。

 

ひょっこりシアターに参加して、あたらしい仲間と「えんげき」を作る体験をしてみたいな、という方のご応募をお待ちしています!

 

この「ひょっこりニュース」のページでは、「ひょっこりシアター」の活動についてレポートしていきますので、これからもチェックしてくださいね♪

【募集内容】

じっとしていられなくてもいいよ
小さな声でも大きな声でも、しゃべらなくてもいいよ
みんなで自分たちのオリジナル演劇を作って発表しよう!

江原河畔劇場にみんなで集まって、わいわい、がやがや、ごろごろしながら「えんげき」を一緒に作りませんか?
「えんげき」ってなんだろう?どんなことするのかな?そんな初めての人でも大丈夫です。
みんなで楽しくゲームやおしゃべりしてる間にきっと作品ができあがります。
劇場は人とつながる場所でもあります。
ひょっこりシアターに参加して新しい仲間と「えんげき」を作る体験をしてみませんか?

ひょっこりシアターは、障害のある方を主な対象とした演劇ワークショッププログラムです。

活動場所

江原河畔劇場(えばらかはんげきじょう)

〒669-5311 兵庫県豊岡市日高町日置65-10
https://ebara-riverside.com/


対象

15歳以上
※18歳未満は保護者の同意が必要です

募集人数

10名前後
※応募者多数の場合は抽選になります

活動内容

シアターゲーム、演劇ワークショップ、演劇創作・発表会

活動日程

お試しワークショップ
  • 10月7日(土)14:00〜15:30 
  • 10月14日(土)14:00〜15:30
    ※お試しワークショップはいずれか1日にご参加ください
演劇ワークショップ

10月21日(土)14:00〜15:30 
11月4日(土)14:00〜15:30 
11月18日(土)14:00〜15:30 
11月25日(土)14:00〜15:30
※単発のプログラムです。何回でもご参加いただけます。
※ジェスチャーや簡単なゲームを通して演劇で遊びます。
※各回のプログラムは参加者によって異なる場合があります。

演劇作品を作るワークショップ

1日目 12月2日(土)12:30〜15:30 稽古
2日目 12月9日(土)12:30〜15:30 稽古
3日目 12月16日(土)10:30〜15:30 稽古
4日目 12月17日(日)10:30〜15:30 発表会(14:00開演)
※4回連続でご参加いただきます。

参加費

参加費無料
保険料800円
※スポーツ安全保険に加入していただきます

申込方法

参加申し込みフォーム
電話 江原河畔劇場 0796-42-1155(10-16時、公演期間以外日曜休館)
申込用紙(郵送または直接持参)
※申し込み多数の場合は抽選となる可能性があります

申し込み締切

2023年9月24日(日)必着

お問い合わせ

江原河畔劇場 0796-42-1155(10-16時、公演期間以外日曜休館)


主催:「日本の演劇」未来プロジェクト
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・ 地域活性化事業 (アートキャラバン 2)|独立行政法人日本芸術文化振興会
企画・運営:一般社団法人江原河畔劇場
協力・後援:豊岡市、出石特別支援学校有志

中高生の部 23年8月19日

2023.8.19[小学生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、小学生の部の活動レポートです!

2023.8.19[小学生の部]活動レポート

8月19日、この日は児童劇団2回目の活動日でした。活動開始前、今日も早くから劇場に集まってきたみんなのために、むらいちゃんがスタジオに脚立を持ってきてくれました。スタジオの中心、天井の上にある火の見櫓(ひのみやぐら)に登ってみました。

火の見櫓は、スタジオの天井からのびたハシゴの上にある屋根裏部屋で、劇場を外から見たときに見える赤い三角屋根です。櫓の中には窓もあって、一番高い位置からの円山川の眺めを見ることができます。先週のかくれんぼに続き、劇場に慣れ親しんだ児童劇団のみんなにもまだ行ったことのないような色んな場所があることを教えてくれました。

今日のひとつ目のゲームはスパイゲーム、みんなで輪になって目をつぶったら、むらいちゃんが3人のスパイを決めます。そして、話し合いをしながらみんなでスパイを探して、怪しい人に投票していくゲームです。手当たり次第にあなたはスパイですか?と聞いてみて、ニヤッとしたら、怪しいね、とか、たくさん喋っている人が怪しいんじゃないか、とか、黙っている人も気になるね、と、さまざまな推理が錯綜しました。

つぎのゲームは、ジェスチャーしりとり。むらいちゃんのやったジェスチャー「ポケットから鍵を取り出してドアを開け、中に入る」からつながるジェスチャーを一人ひとつずつ付け足していくゲームです。丁寧に手洗いうがいをしたと思ったら、突然虫取りをしたり、テレビを見ながらぐうたりしたり、友達が会いにきたり、しりとりによって奇想天外な一人の人間の動作ができました。誰かの動きをやってみることで、自分ではやったことがないような、思いつかないような面白い動きを楽しむことができました。

つぎにやったのは、児童劇団ではおなじみの、やりたい役から作る創作です。今回も二つの新しい演劇が誕生しました。はじめに発表したのは「消える水筒と秘密の花」、おばあさんから留守を頼まれるおじいさんふたりと、水筒、水筒のカバー、そして秘密の花の登場する演劇で、みんなのやりたい役のユニークさが印象に残りました。つぎの作品は「ポイ捨て」、ポイ捨てされたタバコとマスクの視点から人間たちのいさかいや追いかけっこを眺める話で、路地裏のじめっとした空気が伝わってくるようでした。

今回も、2時間の活動時間じゅう、さまざまなおしゃべりや遊びから新しいイメージや物語の生まれていく楽しい活動日でした。来月の活動は豊岡演劇祭のため一旦お休みになります。10月、また元気なみんなに会えるのを楽しみにしています!

【スタッフ山田】

Facebook:https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid0B1fS6sHPEpR8RLeBJtGQUi2f3WNoiSr5jE3HdpMFYq9MvwyYsy1DyP9nb1PCH5yyl&id=100057106613829

中高生の部 23年8月13日

2023.8.13[中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2023.8.13[中高生の部]活動レポート

第3期たじま児童劇団(中高生の部)が先週から始動し、本日は第2回目の活動日。今期はなんと総勢22名!の大所帯となりました。そのうち約半数が新規の参加者なのですが、うち5名が昨年度の小学生の部を卒業して、今期の中高生の部への参加という事実に、すでに胸アツのスタッフ。名簿を見ただけでウルウルしまう始末です…(笑)「劇団っぽくなってきたね」と呟く経験者メンバー。ほんとにそうだね。昨年度の序盤は、メンバー同士が打ち解けるのに時間がかかり、活動時間の開始前はシーンと静まり返っていたスタジオ・・・。今期は早めに打ち解けてもらおう!と、今日はスタッフが色んなアイスブレイクゲームを準備していたのですが・・・、それは取り越し苦労に終わりました。

今期から参加するメンバーにも、経験者メンバーが積極的に名前を聞いて覚えようとしてくれたり、明るい雰囲気づくりをしてくれたり、活動開始前から既に和気あいあいとした空気がスタジオに溢れていました。前回の活動日ではお互いの名前も知らぬままゲームや稽古をしたとのことで、今日は少しでも名前が覚えられるように、また、どんどん声が出せるように、体と心のウォーミングアップを兼ねて、やっぱりまずはアイスブレイクゲーム!(せっかく準備したし…)色んなゲームもメンバー達の高いコミュニケーション力で楽しんでくれて、時間がオーバーするくらい盛り上がってしまいました。

その後は、落ち着いて基礎の発声練習をしっかりと。軽い筋トレや、リラックスした体の状態の作り方、立つ時の体の意識などを、スタッフから伝えます。そして「あえいうえおあお…」などの発声や、子音発声の練習をひととおりみんなでやってみました。また、普段の会話の速度ではなく、舞台上で聞き取りやすい会話スピードのトレーニング等を伝え、家でも毎日できるように参考テキストも渡しました。オリザさんからも口頭で「発声練習は毎日の積み重ねが大事」「すぐには効果は出にくいけど約5ヶ月後の公演の時に、必ず違いが出てくる」とのアドバイスがありました。そう、みんな普通の中高生ですが、1月には本格的な舞台に立つ俳優たちなのです。メンバー達の眼差しがキラリと真剣になりました。

その後は、オリザさん作の『阿房列車』という台本の一部抜粋テキストを使って、3人1組で演じてみました。あてどなく列車に乗る夫婦と、そこに乗り合わせた一人の女性の会話劇です。一見すると普通に聞こえる、誰でも言えそうな「旅行ですか?」という台詞が、実は、いかにハードルが高いか、がオリザさんから解説されました。これを読んでくださってる皆さんはどうでしょうか。たまたま乗り合わせたばかりの初対面の人に、いきなり「旅行ですか?」と声をかけるでしょうか?話しかける側の背景や、土地柄、人種などにも大きく左右されるということ等も含め、みんなが分るような言葉で丁寧に伝えてくれたオリザさん。メンバー達は「意外だった。」「でもオリザさんの解説を聞いて納得した。」「とても分かり易くて伝わった。」とのこと。

では、そのハードルの高い台詞を、どうしたら自然な流れの会話にできるのか、どんな台詞やシチュエーションを加えたら、「旅行ですか?」と話かけるハードルが下がるのか、をチームで考えて創作してもらいました。先程、オリザさんの丁寧な解説でみんな理解したはずなのに、いざ会話を作るとなるとコレがまぁ難しい…!みんな頭をひねって苦戦しています。結果、どのチームもとても面白い発表になりました。「シャケ好きなんですか?」「ガッキーですか?」「コウモリ見ました?」など、真剣に考えた末に、初対面の人に「旅行ですか?」と話しかけるよりも更にハードルの高い言葉が繰り出されてしまい、オーディエンスも思わず大笑い。演じている方も、アイデアを思いついた時点ではイケる!と思ったのに、いざやってみると、あれ?やっぱり変だな(笑)と、笑いをこらえきれない様子。

しかし、それに対するオリザさんの解説が圧巻でした。・シャケ弁にやたらこだわる様子を事前に見せて”伏線を貼る”・(あの人ガッキーに似てるよね?)とヒソヒソ言う夫を妻が嗜めて”立場に変化を付ける”・妻の方が「コウモリ見ました?」と話しかけて、夫がそれを嗜めて”温度差を見せる”など、みんなが考えたアイデアがより「リアル」になる具体的な会話の例がじゃんじゃん出てきます!良いアイデアも、如何に「リアル」に落とし込むか、どうやってアイデア止まりにさせないか、そこが難しいけど、でも大事であるという事を解説してくれました。

あと、良いアイデアが生れても、練習しないと発表で具現化されず、結局なかったことになってしまう。中高生ともなると、どこに時間を割き、どこを割愛するのか、その判断も自分達でしていかなければいけない、ということもオリザさんから伝えられました。今日うまくいかなかったからこそ、メンバーにとって得られたものは大きかったのではないでしょうか。「みんなは劇作家になるわけじゃないから、こんなに演出をする必要はないけどね」とオリザさんは優しくフォローしてくれてましたが、しかし、今日学んだことは、俳優としても、台本の内容を解釈したり、台詞の意図を汲むなどの視点につながる大切な内容だったと思います。

こんな活動を積み重ね、来年1月の公演に標準を合わせて、俳優としての力を高めていくであろうメンバー達。彼らの今後の成長が楽しみすぎて、最後まで胸アツのスタッフでした。8月はまた来週も活動があります。彼らのアツい夏はまだまだこれからです。今後のたじま児童劇団(中高生の部)にご期待ください(^^)

【スタッフ福田】

Facebook:https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02CppwvToBS5s6T8tegfohy9N3ZASHRH8CFsgMgZYV8rX5BXyF2Po1uEgYTTP5mjPpl&id=100057106613829

中高生の部 23年8月6日

2023.8.6[中高生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、中高生の部の活動レポートです!

2023.8.6[中高生の部]活動レポート

8月6日(日)午後は中高生の部の活動がありました。猛暑の中、早々とクーラーの効いたスタジオに入り、おしゃべりをしたりゆっくりしたりする様子が見られました。活動の前半は、ゲームやワークをいくつか行いました。

まずは、仲間集めゲームです。「学年」「どこの市町村から来たか」「兄弟の数」「好きなおかず」で、答えが同じ人が集まって仲間をつくりました。積極的に声を出して、仲間を見つけにいく様子が印象的でした。今日、初めて中高生の部の活動に参加するメンバーもいたことから、「新生・たじま児童劇団中高生の部」の顔合わせの機会にもなったことでしょう。

次に、ペアで背中合わせになり、お互いの背中を合わせたまま、前後や左右に動いたり、立ち上がったりするワークをしました。講師の平田オリザさんが、「相手に背中を預けることがコツ」と仰っていたように、相手に背中を預け、ペアで協力してワークを行う様子を見ることができました。その次は、友達探しゲームをしました。このゲームでは、数字の書かれたカードを1枚引き、その数字の大きさに沿って「自分の趣味」を設定します。数字が大きいほど活発な趣味を持っており、数字が小さいほどおとなしい趣味を持っているということになります。その後、友達探しパーティーの会場に来たという設定で、少人数ずつでコミュニケーションを取りながら、なるべく数字が近いペアを見つけます。カードの数字に沿って趣味を考えたはずなのに、数字が離れたペアがいたり、スポーツよりもショッピングのほうが高い数字だったり……。さらにもう1回戦、「自分の会社で作っているもの」というお題でゲームをしましたが、そこでも作っているものの大きさと数字が噛み合わない場面がありました。ゲームを通して、自分の感覚と他人の感覚が大きく異なっていることに気づかされたのではないでしょうか。さらに、友達探しゲームのもととなったワークも行いました。刑務所バージョンと病院バージョンの2回行われ、刑務所バージョンは、数字が大きいほど罪が重くていばっている囚人、数字が小さいほど罪が軽くてオドオドしている囚人という設定です。自分が引いたカードの数字に基づいて罪を決め、囚人たちの話し合いをもとにカードの数字の大きい順に並び替えます。全員で協力して自分の数字に近い人を見つけ出し、頭をひねらせつつも並び替えをすることができました。病院バージョンは、数字の大きい人のほうが病気が重くて長く入院しており、数字の小さい人のほうが病気が軽くて入院日数も少ないという設定です。このバージョンでは、看護師役の人を1人決めました。看護師が病人たちから状態を聞き、それぞれの病人の数字を予想して、順番に並べるというルールです。数字をまったく知らない人が並べ替えをするため、囚人バージョンよりも難易度が上がりました。それでも看護師が的確に病状を質問したり、病状の重さを演技で表現したりすることで、あと少しで正解というところまで持っていくことができました。価値観をすり合わせたりコミュニケーションを取ったり、やることが多く難しいゲームではありましたが、病気の重い人が床に這いつくばって迫真の演技をする様子に笑いが起きる場面もあり、楽しみながら価値観の違いに触れられたのではないかと思います。

活動の後半は2チームに分かれ、前半に行なった友達探しゲームや、囚人や病人のワークをもとに、新しくゲームを考案しました。1チーム目は、舞台が動物園で、カードの数字が大きいほど大きな動物、数字が小さいほど小さな動物という設定。飼育員を1人設け、飼育員がそれぞれの動物の大きさを聞き出して順番に並べるというゲームです。2チーム目は、「ある劇団員への愛の重さ」をお題にしており、数字が大きい人ほどその劇団員への愛が重く、数字が小さい人ほど愛が少ないという設定でした。どちらのチームとも、アイデアを話し合うだけでなく、シミュレーションをしながらルール作りをするなど、積極的かつ活発的にゲーム作りを行なうことができました。終了後には、「2チーム目のほうがプレイヤーから会話を引き出せていて、ゲーム的に作り込むことができていた。1チーム目は、動物が喋らないようにすれば、飼育員が動物を予想することができてよりおもしろくなると思う。」という講評をいただきました。ゲームを成立させるルールだけでなく、プレイヤーから会話を引き出したり、制限をつけたり、ゲームをおもしろくさせるルールを考えるところに、作品づくりの肝があるのではないかと考えました。

最後は、ペアになって、平田オリザさんの戯曲の一部を読みました。しばらく各ペアで読み合わせをした後、2つのペアが代表で、平田オリザさんの指導を受けながら戯曲を読みました。どちらのペアも、セリフ自体はスラスラ読めているものの、どこか力が入ってしまっています。そこで、平田オリザさんから「床に寝そべって、カタログに載っている商品名と値段を2つ言った後にセリフを言い始めて」という指示が飛びました!戸惑いながらも、出された指示をこなします。すると、先ほどよりも力が抜け、より自然にセリフが聞こえてくるようになりました!このように、日常の動きを取り入れながらセリフを言うことで、身体がリラックスするためより自然な演技ができるようになるとのこと。次は、歩きながら戯曲を読んでみました。およそ2メートルほどの直線を渡り切ると同時に、戯曲を読み終えなければなりません。しかし、さすがは中高生。どちらのペアも難なくクリアしました。ただし、これだけではありません。「直線の中盤でペアの片方が時間を尋ねる」「通行人の挨拶に返答する」といったタスクが追加され、てんやわんやな状態に。それでも、一つ一つのタスクを丁寧にこなしていきます。通行人は、代表のペア以外の中高生が担当。たった一言の挨拶の中にも、それぞれの個性が垣間見えました。最後は、直線の先に恐竜の置物が置かれ、「視線の先の恐竜がずっと気になる」というタスクが追加されました。その場の誰もが、恐竜を気にせずにはいられなかったでしょう。これまでは、セリフに向いていた注目が、一気に恐竜に移ったように感じました。平田オリザさんは、これらのタスクを「負荷」と呼び、演出家が「負荷」のかけ方を調節し、俳優は徐々に「負荷」がかけれらていくものだと仰っていました。

これからは中高生が、演出家によって稽古をつけられ、俳優として演劇作品をつくっていきます。初めて中高生の部を体験したメンバーにとっては、稽古がどのようにして行われるか想像する機会になったのではないでしょうか。また、昨年度から参加しているメンバーにとっても、作品創作に向けて、気が引き締められる回になったのではないかと思います。

すべてのワークの終了後には、今年度の公演の作品が発表されました。また、中高生からも、いくつか公演に関する質問がされました。公演への気合の入りようが伺えます。今年度は、どのような演劇が但馬の地に生まれるのでしょうか。たじま児童劇団中高生の部、これからの活動に乞うご期待です!

【芸術文化観光専門職大学3年 石川はな】

Facebook:https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02tceznUVhaQZeazpVtTkGk72uQZgfY1RSwBANjCPxvZynphTvKyXDoxAF9quapaqpl&id=100057106613829

中高生の部 23年8月6日

2023.8.6[小学生の部]活動レポート

たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。

今日は、小学生の部の活動レポートです!

2023.8.6[小学生の部]活動レポート

8月6日(日)午前は、小学生の部の活動がありました。朝から晴天、劇場内にも夏の強い日差しが差し込むなか、子どもたちは活動が始まる前から元気いっぱい!ボール遊びや追いかけっこ、ホワイトボードにお絵かきをして遊んでいました。活動の前半は、江原河畔劇場の中をツアーをした後、劇場内でかくれんぼをしました!

劇場内のツアーは、活動場所であるスタジオを飛び出し、ロビーや劇場、楽屋などをまわりました。まるで劇場内を探検するかのように楽しみつつも、この後のかくれんぼでどの場所に隠れようか、目を光らせる子どもの姿も見られました。ツアーを終えスタジオに戻ってきたら、かくれんぼがスタート!

かくれんぼは2チーム対抗で行われ、隠れている相手チームを全員、より早く見つけられた方が勝ちというルールです。死角になる場所を見つけたり、誰も隠れていない場所をあえて誰かが隠れている感じに演出したり……。子どもたちの発想が光りに光った結果、あと1人、2人を探すのに難航し、両チームとも制限時間が終わっても見つからなかった「かくれんぼマスター」が誕生しました!

活動の後半は、4人〜5人1組のチームに分かれて、短い演劇作品をつくりました。お題は「劇場内の好きな場所」。チームごとに好きな場所を1つ選び、その場所でどのような演劇ができるのかを考えました。しかし、場所が決まっても、作品の設定や登場人物、ストーリーの内容など、考えなければならないことがいっぱい!チーム内で意見がまとまらず、「どうしよう」と頭を悩ませている様子も見受けられました。それでも、創作時間をめいっぱい使って、意見を出し合いながら作品をつくることができました。

最初のチームは、いつも活動を行っているスタジオで発表をしました。タイトルは「ねえ、今どんな気持ち?」。4人の子どもが2チームに分かれてドッチボールをするというお話です。しかし、一方のチームはウザい子ども2人組で、もう一方はおとなしい子ども2人組。ウザい子どもたちのウザさっぷりと、ウザい子どもに振り回されるおとなしい子どもたちの対比がリアルに描かれていました。

2チーム目は、劇場で発表が行われました。タイトルは「劇」。あまりにもつまらない劇を観に来た観客に、役者が「じゃああなたたちがおもしろい舞台をやってみてよ」と言い、まさかの観客が役者側に、役者が観客側になるという展開。実際に組まれている客席や、袖に見立てた入り口を使うなど、劇場そのものの特性を生かした作品となっていました。

最後のチームは、楽屋で発表をしました。タイトルは「マネキンの呪い」。服屋の店員がマネキンの愚痴を言ったところ、店員がマネキンのように動かなくなり、マネキンが人間のように動けるようになるという少しホラーチックなお話。マネキンが動けるようになるシーンでは、カーテンで場所を仕切り、観客から導線が見えないようにして瞬間移動をすることで、観客全員があっと驚くような演出を施すことができました。

今回、初めて活動に参加した子どももいる中で、全ての子どもたちが、遊びや創作に関わっている様子を見ることができました。新しい仲間が増えたことで、新しいアイデアもこれからきっと増えていくことでしょう。また、ずっと劇団で活動をしていた子どもにとっても、新たな刺激が加わる機会になったことと思います。たじま児童劇団小学生の部で、これからどのような作品が生まれていくのか、とても楽しみになった一日でした!

【芸術文化観光専門職大学3年 石川はな】

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23年7月25日

豊岡演劇祭2023 支援会員特典対象公演のご予約について

豊岡演劇祭2023の支援会員特典対象公演について

但馬地域在住・在学・在勤の方の会員特典を利用したご予約は【2023年7月25日(火)12:00】より受付いたします。
上記以外の支援会員の方のご予約は【2023年8月1日(火)12:00】より受付いたします。


但馬地域先行発売は2023年7月25日(火)12:00より お電話、江原河畔劇場窓口で受付いたします。
江原河畔劇場支援会員予約ページは2023年8月1日(火)12:00よりご利用いただけます。


*演劇祭公式WEBサイト/フェスティバルセンターでは、支援会員予約の取り扱いはございませんのでご注意ください。
*ご購入いただいたチケットの支援会員特典への振替などはできませんのでご注意ください。
*「予約のキャンセル」や「予約の変更」があった際は、必ず劇場までご連絡ください。
*ご観劇当日は会員証を受付にてご提示ください。

● ご予約にあたっての注意点
ご観劇予定日の前日18:00までご予約を承ります。
公演によっては早期にチケットが完売することや、座席数が少ない場合もございます。お早めのご予約をお願いいたします。
また、オンライン予約システムページより売り止めとなっていても、お電話で若干枚数受け付けている場合がございます。お求めの際は劇場までご連絡ください。

● 「当日券」について
当日券(公演当日に受付にて販売するチケット)も会員特典で無料での観劇が可能ですが、優先的にご入場いただくことは出来ません。
状況によりご入場いただけない可能性もございますので、予めご了承ください。
当日券の発券状況は、江原河畔劇場まで、お電話でお問い合わせください。

当劇場の支援会員制度は、「劇場を通じて劇団を支援する」制度です。
無断のキャンセルはされないようにお願いいたします。会員特典の不正利用や、他のお客様のご迷惑、制度運営の妨げとなるようなマナー違反が続く場合は、ご退会をお願いすることもございます。また、会員の諸権利を他人に譲渡することはできません。
制度の趣旨をご理解いただき、ご協力いただければと存じ上げます。
ぜひ、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。


《支援会員特典対象公演》
豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム
こまばアゴラ劇場国際演劇交流プロジェクト2023
『KOTATSU』
作・演出:パスカル・ランベール
共同演出・日本語監修:平田オリザ
翻訳:平野暁人

豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム
青年団プロデュース公演
尼崎市第7回「近松賞」受賞作品
『馬留徳三郎の一日』
作:髙山さなえ(高山植物園)
演出:平田オリザ

豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム
アル☆カンパニー
『POPPY!!!』
作・演出:野田慈伸

豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム
演劇人コンクール特別企画 
松村翔子
『青い鳥』
作:モーリス・メーテルリンク
翻訳:堀口大學
演出:松村翔子

豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム
堀川炎
『窓の外の結婚式』
(利賀日本博プログラム)
原作:柳 美里
演出:堀川 炎

23年6月6日

2023年6月号