たじま児童劇団

2025.10.4[ジュニアクラス]活動レポート

― 2025年10月4日(土)ジュニアクラス 第8回目 活動レポート ―

10月4日、今週も児童劇団ジュニアクラスの活動がありました。

アップはおなじみのドッジボールとウインクキラー。ウインクキラーには新ルールとして「救世主」というキャラクターが登場しました。「救世主」には、市民に秘密の言葉をささやくという役割があり、その言葉を解読することができた市民は天国に行くことができます。また、ゲーム自体にも制限時間を設け、5分後には地球が滅亡するという設定も追加されました。

より複雑なゲームになったウインクキラーでしたが、地球の滅亡直前にはウインクキラーと救世主が生き残りの市民のところに「信じてくれ」と言いながらわらわらと集まってくるという恐ろしい展開も繰り広げられ、大盛り上がりとなりました。

今日のメインのプログラムは「俳優と創作する」。

たじま児童劇団のアシスタントで、劇団青年団の俳優でもあるまーぷー、ともちん、ながりこ、はるちゃん。4つのチームに分かれて、チームごとに配属されたそれぞれの俳優が、「一番輝く」物語や役を考えて一緒に上演するというのが、今回のミッションでした。

まーぷーのチームのタイトルは「王様のダイエット」。

最近体重が増えてきて健康が心配になってきたというとある国の王様(まーぷー)が、家臣と一緒にダイエットをするお話です。ダイエットのため、王様と家臣はお城を出て100kmのマラソンをすることになりますが、その道中には、王様の食べたことのない美味しそうな食べ物のある村がたくさんあり、大きなタコの唐揚げや珍しいフルーツ、とんこつや海鮮の味がする「ピクン」という生き物のラーメンなど、たくさんの名産品をごちそうになります。結局王様がお城に帰ってきた時には出発前より太ってしまい、王様の怒りが爆発してしまいます。この珍道中を描くためにひとつの国の地図を作り、いろんな村とそこにある食べ物を考えたというチームのみんなの想像力に圧倒されました。

ながりこチームは「幸福と不幸」というタイトルで、海を見に行くながりこの1日を描いたお話を上演しました。

えびのお寿司屋さんやフレッシュバザールの店員さん、ひったくり犯やながりこのお母さんの役をチームのみんなが代わる代わる演じることで物語が進んでいきます。ながりこの好きなものをたくさんインタビューして作ったという劇で、次から次に進んでいく展開がコミカルに描かれていました。

はるちゃんのチームは「もう一つのシンデレラ」。

物語ははるちゃん演じるシンデレラが義理のお姉さんのアンパンマンのおもちゃをゴミの回収に出してしまうところから始まります。お姉さんと仲直りをしたいシンデレラは、動物たちのすすめでアンパンマンのお笑いのネタを練習し始めます。最後は舞踏会でネタを披露し、シンデレラはお姉さんと仲直りすることができます。はるちゃんに似合いそうな役はしっかりしていて明るくない役、というところから、シンデレラのストーリーをベースに、お笑い芸人になるという設定を組み合わせて、新しいキャラクターを生み出してくれました。

ともちんチームのタイトルは「みかん」。

物語はおうちでゲームをしていた二人の子どもが、突然の地震をきっかけに別の世界に飛ばされてしまい、みかんの家に迷い込んでしまうところから始まります。壁も床もみかんでできたみかんの家に住んでいるみかんの役をともちんが演じました。子どもたち二人は、別の世界からやってきた自分たちに興味津々なみかんと楽しくおしゃべりをしますが、突然みかんがいなくなり、最後は二人とも元の世界に戻ってしまいます。ともちんには感情豊かなお芝居をしてほしいというリクエストを受け、不思議なみかんの役がともちんによってより奇妙で魅力的な役として演じられていました。

今回も、これまでにやったことのない新しい劇の作り方に挑戦し、面白い劇を作ってくれたみんな!

素敵な作品を作ってくれて、ありがとうございました。

次回は一体どんな作品が生まれるのか、とっても楽しみです。

(スタッフ 山田)