たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、中高生の部の活動レポートです!
2023.11.12[中高生の部]活動レポート
ー2023年11月12日(日)中高生の部 第9回目 活動レポートー
11月12日、たじま児童劇団(中高生の部)の参加者は18名でした。この日は、16:00から『サンタクロース会議』の公開通しが予定されていたため、ロビーは一足早くクリスマス仕様に!キラキラしたモールがたくさん飾られており、心が躍りました✨このようなワクワクする雰囲気とは対照的に、本日の稽古を一言でまとめると「真剣そのもの」。発声練習と本公演の稽古を行いましたが、最初から最後まで、中高生の真剣な様子が多く見られた一日でした。発声練習では、まず、発声の基礎となる腹式呼吸を行いました。大きく息を吸った後、10カウントまたは15カウントで息を吐き切ります。次に、「あー」と伸ばしながら発声をするロングトーンを行いました。これも、10カウントまたは15カウントで息を吐き切るように、発声をしていきます。最後に、「あえいうえおあお」という文を、「あえいうえおあお、かけきくけこかこ、させしすせそさそ……」というように、五十音順に発声する練習をしました。さらに、(あ行〜さ行、た行〜は行のように)3つの行ずつ発声を行い、息の量をコントロールしながら発声をする練習も行いました。しまいには、3行から4行にレベルアップ。本格的な発声練習は久しぶりでしたが、各々真剣に取り組む様子が見られました!
次に、本公演の演目である『転校生』の稽古をしました。まず、先週行われたオーディションをもとにした配役が発表されました。その後すぐ、動きをつけながら、1場と2場の稽古を行いました。演出の平田オリザさんからは、登場するタイミングや座る位置を指定されます。また、登場人物同士の会話も多いため、自分の座り位置だけでなく、会話をする相手の座り位置を把握する必要もあります。これだけでもう頭がパンクしそう!さらには、『転校生』の最大の特徴とも言える、「同時多発的な会話」が襲いかかります。つまり、自分が会話をしているときに、同時に他の会話も行われるということ。セリフを言うタイミングを逃さないよう、常に他の人のセリフに耳を傾ける集中力が必要になります。休憩時間には、自分の役のセリフを見逃さないよう、台本にマーカーを引いたりペンで書き込んだりする様子が見られました。『転校生』という作品に、まさに「真剣そのもの」の様子で取り組む姿勢が印象的でした!
配役も決まり、稽古も始まり、本公演に向けての準備が本格的にスタートしました!本日は、同時多発的な会話や、慣れない言い回しなどを前に、不安そうな表情も見られました。しかし、稽古は始まったばかり。真剣に稽古に取り組む中高生たちならば、すぐにそんな不安もなくなるはずです。そして1月には、成長を遂げた中高生たちを舞台で見られることでしょう!
【芸術文化観光専門職大学 石川はな】
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