これまで五期続いてきた演劇人養成塾「無隣館」。昨期は「無隣館オンライン」を開校したところです。
そして今期、江原河畔劇場は(独)日本芸術文化振興会からの「文化芸術活動基盤強化基金 文化施設による高付加価値化機能強化支援事業」の採択を受け、本助成事業の一環として、海外での活動を目指す劇作家、演出家、制作者などを対象にオンラインと対面のハイブリッドで「無隣館インターナショナル」を開校します。
「無隣館インターナショナル」では、様々な研修と実践を通し、国際的に活躍できる若手クリエイター等を育成・支援します。
最終選抜に残った方には、戯曲の翻訳、字幕作成、海外の大学やフェスティバルでのプレゼンテーションの機会等も提供します。
無隣館インターナショナル開校にあたって
先端的な演劇人、芸術家にとって最も重要な要素は、その才能故の孤立と孤独に耐えることだと考えています。アウェーで闘える真に自立した演劇人を育てるために、この私塾を「無隣館」と名付けました。多くの若い演劇人の参加を期待します。
これは11年前に無隣館を開校したときに書いたマニフェストです。いまもこの気持ちは変わっておらず、コロナ禍を経て一層強くもなりました。そして、この志の元に集まってきたメンバーの中からは、すでに日本の演劇界を背負う人材が育ってきています。
そこで今年度からは、無隣館の進化形として「無隣館インターナショナル」を開校することになりました。
この講座の到達目標は、単に海外で公演を打つ、フェスティバルに参加するということではありません。たとえば海外の大学や国立演劇学校で講義を持てる、国際フェスティバルから作品制作の委嘱を受ける、海外の劇場のアソシエートディレクターなどに指名される。もっと端的に言えば、各国の演劇界で尊敬と信頼を得て持続的な活動ができるアーティストを育成するのが本講座の狙いです。
それぞれのアーティストの希望に合ったマッチングを行っていくのも本講座の特徴です。多くの演劇人の挑戦をお待ちしています。
平田オリザ
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★申し込みを希望する方は、下記より申込用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、ご提出ください。
□申込用紙(Word形式・PDF形式)
申込用紙と顔写真(JPEGまたはPNG形式、2MB以内)を添付して、申込先へ提出してください。
申込先:erst.office@gmail.com
件名「無隣館インターナショナル申込(お名前)」
申込締切:2024年11月30日(土)23:59必着
※2024年12月2日(月)までに選考結果をお知らせします。
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■対象
劇作家、演出家、制作、ドラマターグ、舞台美術、照明、音響などの技術スタッフを含む。
現在プロとして活動中で、現在、あるいは近い将来、国際的な活動を視野に入れている方。
俳優であっても、明確な志望理由があれば応募可能です。
■受験資格
18歳以上
演劇経験3年以上
※期間中も舞台などへの出演、活動は自由です。
※劇団、プロダクションに所属している方は、当該団体の許可を得ていること。
■参加費 無料
(独)日本芸術文化振興会の「文化施設による高付加価値化機能強化支援事業」として開校するため、受講料の他、翻訳料、字幕作成費、海外渡航費、フェスティバルにおける観劇料なども原則自己負担はありません。
■プログラム概要
●実施期間 2024年12月 から 2027 年 3 月末まで
*各年度ごとにも選抜があります。
●講義内容
【2024年度】講義:日本と世界の演劇の歴史/アートマネジメント基礎(演劇と観光、まちづくりなどを含む)/劇場論/演劇教育・ワークショップの基礎論/著作権/ハラスメント・コンプライアンス/税制、その他
【2025年度】豊岡演劇祭での字幕付き上演、海外のプロデューサーとのマッチング、海外のフェスティバルの視察
【2026年度】豊岡演劇祭での字幕付き上演、海外のプロデューサーとのマッチング、海外のフェスティバルへの参加、海外の大学などでの研修
■選考内容
書類による一次選考、オンライン面接での二次選考を行います。
●一次選考(書類選考)
申込用紙と顔写真(JPEGまたはPNG形式、2MB以内)を添付して、申込先へ提出してください。
申込先:erst.office@gmail.com
件名「無隣館インターナショナル申込(お名前)」
申込締切:2024年11月30日(土)23:59必着
※2024年12月2日(月)までに選考結果をお知らせします。
●二次選考(オンライン面接)
オンラインでの面接を行い、入校者を決定します。
2024年12月3日(火)~12月9日(月)
※面接日時・詳しい内容については、一次選考通過者に連絡します。
※上記の日程に参加できる人を対象としますが、本番などを抱えている場合は、スケジュールの相談に応じます。
*各年度ごとにも選抜があります
主催:一般社団法人 江原河畔劇場
助成:文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会