たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、小学生の部「とよとよシアター」の活動レポートです!
2021.12.19[小学生の部]活動レポート
12月も後半にさしかかり、今週は江原河畔劇場にもついに初雪が降りました。今日も朝から雹が降るなか、スタジオにとよとよシアターのメンバーが集まってきました今回のアップはドッジボール!むらいちゃんが持ってきた青色のやわらかいボールを使ってドッジボールをしながら体を温めました。二回戦にわたる白熱する戦い、片手投げで豪速球が投げられる人、体を翻したり屈んだりしてとにかく逃げきるのが上手な人、ボール運びの作戦を立てながら相手チームを追い詰めていく人、話し合いに持ち込もうとする人、それぞれのやり方で全力で遊びました。
そして、今回は一月末の発表会に向けて、3チームに分かれて演劇をつくりました。お題は「地面になにかが埋まっている」何が埋まっているのか、埋まったものを発見するのは誰なのか、各チームで考えながらお話をつくっていきます。それぞれが次から次へとアイデアを持ち寄ってお話をつくるので、あっという間に各チーム奇想天外でユニークな作品ができていきました。
一番最初に発表したチームが決めた地面に埋まっているものは、「家」。森の探検家といたずら好きの子ども、地中に埋まった家に住むおじいさんの不思議なやりとりを演じました。スタジオの備品の箱馬を使ってどんどん掘り出されていく家の形をつくりながらストーリーを進行しました。
二番目のチームは「爆弾」を選びました。自由気ままな爆弾処理班が現場に向かうと、爆弾に見えたものは実はスイカで、みんなで仲良く分けあって食べました。さっきみんなでドッジボールで使ったボールが爆弾になり、そして最後にはスイカになってしまう演劇の不思議な力を発見しました。
三番目のチームは神社の境内においしい「にんじん」が埋まっているお話をつくりました。広場で遊んでいる子どもたちのもとに、ニューヨークから来たにんじん嫌いの少年が仲間に入れてほしいとやってきます。はじめは友達になるか迷った子どもたちでしたが、一緒に神社でおいしいにんじんを食べることで打ち解けます。しかし、ラストシーンではニューヨークからきたこうたろうがにんじんを泥棒してしまう、という不穏なおわり方になりました。
今回の創作を通して出てきた、地面をスコップで掘る人の力強い動き、地中に埋まった「なにか」をこっそり泥棒しようとする人の動き、そのどれもをみんながいきいきと演じました。これを経て、発表会ではどんな演劇が上演されるのでしょうか!とよとよシアター、次回もお楽しみに~!
[スタッフ 山田]