― 2025年9月6日(土)ジュニアクラス 第5回目 活動レポート ―
9/6(土)、台風も過ぎ去り、江原河畔劇場にも少しずつ秋の気配が近づいてきました。
今日も児童劇団ジュニアクラスのメンバーが元気に劇場に集まりました!
アップは、ボールを2つ使うドッジボールから!ボールの数が増えたことで、内野か外野か、味方か敵か、どこからボールが飛んでくるか分からない、よりスリリングな対戦になりました。
つぎに、震源地というゲームをしました。まず2チームに分かれて、各チーム1人ずつ震源地の人を決めます。そして、チームで輪になり、震源地の人がある動きをしたら、チーム全員が震源地の人の動きを真似します。もう片方のチームに震源地の人を当てられたら負けです。初めてのゲームの難しさを感じながらも、ゆっくりで小さい動きや、大胆で素早い動き、色んな動きにぐっと集中する新鮮な時間でした。
そして、お馴染みの名前おに!今日はいつもの名前おにだけではなく、途中で名札を交換するバージョンもやってみました。自分の名前ではなく、交換した名札の名前を使ってゲームをすると、名前を呼ぶ時も、呼ばれる時も、誰が誰だか分からなくなり混乱しますが、みんなすぐにルールを飲み込んでいてさすがでした。
そして今日のメインプログラムは、「転校生がやってきた」!これまでさまざまな学校で実施されてきた平田オリザのプログラムで、たじま児童劇団では昨年もこのプログラムをやっています。
朝の教室に転校生がやってきて、その転校生に質問をしたりしながら会話が広がっていくというシーンを創作するプログラムです。転校生がどこから来たのか、どんなクラスなのかを、それぞれのチームで話し合いながら決めていきます。

1チーム目の転校生は、「えんぴつけずりの国から来たえんぴつけずりさん」。えんぴつを削るために転校してきたという奇妙な転校生に、はじめはクラスの全員が戸惑いますが、手のひらでえんぴつが削れるという転校生が実際にえんぴつを削ってみせると、そのえんぴつの鋭さに思わずみんなが感心してしまうというストーリーです。

2チーム目の舞台は未来の小学校で、生徒たちは瞬間移動やミニ飛行機で登校してきたり、リモートで授業を受けているので登校しなかったりもします。「東京AI研究所」から、将来学校の先生になるというAIが、小学生が普段話していることを研究するために転校してきます。

3チーム目は、誰もいない教室に生徒が一人登校してくるシーンから始まります。普段はあまり喋らないクラスメイト同士の気まずい会話や、朝の会に遅刻してくる人のシーンなどが盛り込まれていて、観客の共感を集めていました。そして、「東京から豊岡に観光をしにきたら豊岡のことを気に入ってしまい、転校してきた」という転校生がやってきて、東京のことを教えてくれます。
どのチームも独特の切り口から始まるストーリーでしたが、台本を書きながら創作したこともあり、いつにもまして、細かいセリフの面白さの光る発表になっていました。
これまでの活動で、少しずつステップアップして、難しい創作にチャレンジしてきたみんな。次回の活動は27日(土)。夏休みも終わり、忙しくなる時期ですが、元気なみんなに会えるのを楽しみにしています!
(スタッフ 山田)