松原俊太郎 / 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
『日本の会話』
作:松原俊太郎 演出:小野彩加、中澤 陽
出演:永田莉子 Marie
[日本語上演/英語字幕付き]
演出補:小島瑚乃美 照明操作:竹内南乃果
技術統括:井坂浩 舞台字幕制作:西本彩 舞台監督:西田紫乃
松原俊太郎と小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクが、2024年の『ダンスダンスレボリューションズ』、2025年の『魔法使いの弟子たちの美しくて馬鹿げたシナリオ』に続いて、今年も豊岡演劇祭にやってきます。その新作タイトルは『日本の会話』。
松原俊太郎にとっては初の短篇戯曲。小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクとのタッグでは最初期の『ささやかなさ』以来となる二人芝居で、このタッグでは7作目となります。
『日本の会話』というタイトルの着想源は、ズレにズレた翻訳で奇妙なおもしろ英語を生み出した19世紀の英会話指南書『English as She Is Spoke』。本作では、意味が正しく伝わらないところから会話がはじまります。登場するふたりの人物、「おりがみ」と「あやとり」の言葉は、誤読され、重なり合い、あらぬ反応を引き起こしながら、思いもよらない外部へ接続していきます。うまく話せないことは、ほんとうに会話の失敗なのか。ズレを含んだ言葉を2つの身体でどうにか使い続けるうちに、ふたりのあいだには、そのとき、その場にしかない現実が立ち上がってきます。
言葉と身体が折り広げる、およそ60分の新作二人芝居。ぜひ劇場でお確かめください。
松原俊太郎
Shuntaro Matsubara
劇作家。1988年熊本生まれ、京都在住。日本では数少ない、劇団を持たず演出もしない純粋劇作家として戯曲を書く。2015年、戯曲『みちゆき』が第15回AAF戯曲賞大賞を受賞。2019年、戯曲『山山』が第63回岸田國士戯曲賞を受賞。主な戯曲に『光の中のアリス』『インポッシブル・ギャグ』『君の庭』、小説に『ほんとうのこといって』『イヌに捧ぐ』など。無隣館インターナショナル受講生。

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
Ayaka Ono Akira Nakazawa Spacenotblank
二人組の舞台作家・小野彩加と中澤陽によるコレクティブ。第8回せんがわ劇場演劇コンクール グランプリ。利賀演劇人コンクール2019 優秀演出家賞二席受賞。ヨコハマダンスコレクション2022 コンペティションⅠ 城崎国際アートセンター賞/若手振付家のための在日フランス大使館・ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル賞受賞。Dance Base Yokohama 国際ダンスプロジェクト “Wings” クリエイター。

ルサンチカ
『殺意(ストリップショウ)』
作:三好十郎 演出:河井 朗 ドラマトゥルク:蒼乃まを
出演:渡辺綾子
[日本語上演/英語字幕付き]
照明デザイン:緒方稔記 字幕操作:manami tanaka
技術統括:井坂浩 舞台字幕制作:西本彩 舞台監督:西田紫乃
※本公演の翻訳台本は、一般社団法人EPADが2025年度に文化庁文化芸術振興費補助金(文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
英語字幕翻訳:ブレンダン クレイン 翻訳字幕製作:一般社団法人EPAD 助成:文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業
1950年に三好十郎によって発表された『殺意(ストリップショウ)』。
舞台はナイトクラブのステージ。登場するのはストリップダンサー緑川美沙。
彼女が南の小さな城下町に生まれ、愛国運動、戦争、敗戦を経て、東京でダンサーになるまでの半生を語ります。
三好十郎が力強い言葉で描くのは、日本が戦争に急激に転がり落ちていく様です。どうしてそんなことがと思う余地もなく物語は進んでいきます。
しかし、この戯曲は“戦争”の物語ではありません。“怒り”の物語です。人間ひとりひとりが日々に向き合う中で抱える矛盾や苦しみ、無力さが閉じ込められています。それらは今を生きる私たちにも確実に通じてくる感覚です。
ルサンチカでは、舞台上に戯曲の世界をそのまま再現するのではなく、私たちの視点から過去の物語を見つめ直します。1950年に書かれたこの戯曲を、今を生きる出演者の身体と声を通して立ち上げることで、現在の観客とともにその言葉を共有する場をつくります。
2023年の初演後、東京・京都で再演を重ねてきたルサンチカの代表的レパートリーを、豊岡で初めて上演します。


河井 朗
Hogara Kawai
演出家 Director ルサンチカ RESSENCHKA
1993年大阪生まれ。演出家。ルサンチカ主宰。マッチングアプリを用いた無作為インタビューを素材にした『PIPE DREAM』『GOOD WAR』や、三好十郎『殺意(ストリップショウ)』太田省吾『更地』サミュエル・ベケット『エンドゲーム』など、他者の語りや既成戯曲を「記録」として捉え、演劇作品の上演・演出を行う。2024年梅田芸術劇場主催『刺青/TATTOOER』では東京・ロンドン公演を演出。無隣館インターナショナル受講生。


