8月29日(土)は、雨が降ったりやんだりの空模様。ふと窓の外を見ては、秋の気配がどこかにないかとうかがうような一日でした。こんにちは。アシスタントのなーやんです。
今日は、新たな仲間も加わり、新しい風を感じながら、ひょっこりシアター2026第3回目の活動が始まりました。今日から、劇場での活動です。
新しい仲間も増えたということで、お互いの名前を呼びあうことから。今日呼ばれたい名前のこだわりもちらり。
そして、恒例のジェスチャーあてっこゲーム。ところが、「もうちょっと見たい」と、あえて答えを言わずに泳がせてみたり、ジェスチャーが始まるなり客席からBGMや実況が付いたりと、答えを当てるだけでは終わらない、なんだか不思議でおもしろいゲームになりました。

お次は、チームに分かれてジェスチャー伝言ゲーム。
「魚釣り」「餅つき」といった簡単なお題も、最後には思わぬ方向へ。難しいお題になると、伝言されるうちにどんどん変化していきます。
「雷が鳴ってへそをとられた」というお題では、「へそ」が初手からぽろりとこぼれ、雷が「落ちる」動きがなぜか「上に上がる」動きへ。セミへと変化していきました。そして最後の「ラーメンを頼んだらカレーが出てきた」という超難題では、ラーメンがそうめんに、カレーがかき氷に……。さらに、何気ない動きが「寒い」「極寒」という言葉として強調されていきました。
見ていても、やってみても楽しい。そんなジェスチャー伝言ゲームで、ひとしきり盛り上がりました。

休憩をはさんで、いよいよ創作です。
今日は3チームに分かれて、「やりたい役」や「やりたいこと」を出し合いながら作品をつくります。
今回も、どの作品も超力作ぞろいでした。
1チーム目は、現代版3枚のお札。風来坊のパン職人とヒカキンが、パンを焼く窯を探してやってきます。偶然出会った宅急便屋さんに案内されたのは、一人のおばあさんの家。快く窯を借りて絶品のアンパンが焼き上がりますが、すっかり夜遅くなり、一行はおばあさんの勧めで一晩泊まることに。しかし夜中、隣の部屋から「包丁を研ぐ怪しげな音」が響きます。隙間から覗くと、そこには白髪を振り乱し、3人を食べようと凶悪な顔をした山姥の姿が!恐怖の瞬間、なんとヒカキンは最高の取れ高だと言わんばかりにカメラを構えて山姥へじりじりと接近。もうバレる、と誰もが覚悟したその瞬間、パン職人が山姥から包丁をもぎ取り、刺し殺してしまうという衝撃の結末を迎えました。
現代的なユーモアと予測不能なサスペンスが炸裂した、熱量あふれる一幕となりました。

2チーム目は、不思議な世界のおはなし。1+1から始まる高校数学の授業。「5」や「たんぼの田」と珍解答に先生も生徒もズッコケます。そこに現れたのは、うさぎの校長先生。「もちつきしたいひとは手を上げて。上げないで」と、不可思議な問いかけに、また一同ズッコケます。そして始まった餅つき大会。ひとりひとり校長先生に指導されながら、餅をついていきます。すきを見て、お餅をうすから直接食べていると、次第に夢中になって食べ始めます。すると、号泣しながら「帰りたい」と言い出します。そして、うさぎの耳が生えてきて月へ向かって飛び出していきました。
まるで夢を見ているときのような、ありえない出来事なのに、それをすんなり受け入れてしまう。不思議で、どこか心地よい感覚になるお話でした。

3チーム目は、居酒屋のシーンから始まりました。
友達同士でサシ飲みに訪れた二人。ちょっと緊張感のある乾杯を交わす二人の様子をうかがっていると、そこへ「邪魔すんでー」と陽気な声が響きます。するとすかさず、「邪魔すんなら帰って~」と、あの有名なフレーズが飛び出しました。
ところが、やってきたのはなんと借金取り。
その瞬間、そっと席を立ち、逃げようとするひとりの影が……。なんと、お客さんのひとりが1,000万円もの借金をしてしまっていたのです。
その影に気づいた借金取りは、店内を車いすでぐるぐるとすごい勢いで追いかけ始めます。止めに入ろうとする店員や、友達も加わり、気がつけばみんなでぐるぐる。店内は大混乱です。そんな追いかけっこがいつまでも続き、らちが明かなくなったそのとき、お客さんの友達が「私が払うよ」とひと言。「私、お金持ちだから」と言って、サッとサインをし、なんと現金で1,000万円を支払ってしまいます。
そして最後は、再び友達同士で乾杯。
そこへ、先ほどまで借金取りだった人も何食わぬ顔でしれっと加わり、いつの間にか始まっている楽しい飲み会。怒涛の展開から一転、最後は和やかな乾杯で幕を閉じました。
これってもしかして、最初から友達に借金を肩代わりしてもらうつもりだったのか、など考察欲を搔き立てながら、お笑い要素も忘れない、とても面白いおはなしでした。

おはなしの中で起こる出来事は、どれもありえないことばかり。でも、みんながそれをすんなり受け入れ、「次は何が起こるんだろう?」とワクワクしながら、自由な発想が次々と飛び出していく。そんな演劇の醍醐味もギュッと詰まった時間に、最後まで目が離せませんでした。
9月からは、創作ワークショップが始まります。そして、豊岡演劇祭2026での上演に向けても本格的に進んでいきます。これからのひょっこりシアターの活動も必見です。
豊岡演劇祭2026での上演情報詳細は、江原河畔劇場ホームページまたは豊岡演劇祭公式ホームページよりご覧いただけます!
次回の体験ワークショップは、2027年1月16日(土)(申込締切1月9日(土))です。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。
