たじま児童劇団は、江原河畔劇場を拠点に、子ども達と演劇ワークショップをしています。現在は小学生の部(小学4年生〜6年生)と中高生の部、2チームで活動しています。
今日は、小学生の部の活動レポートです!
2023.10.07[小学生の部]活動レポート
ー2023年10月7日(土)小学生の部 第3回目 活動レポートー
2023年10月7日、たじま児童劇団3回目の活動日でした。今回の参加者は13人。活動開始時間までサッカーやドッチボールをしながらまち、人が増えるにつれ次第に賑やかになっていきました。ドッチボールの興奮冷めやらぬまま、第4回目の活動がスタート。はじめに二つのアイスブレイクを行いました。
一つ目は伝言ゲーム「ドラえもんがきた!」。三つのグループに分かれて列を作って、先頭がお題を次の番の人に伝え、次の人は聞き返します。また先頭の人から次の番の人へ伝言し、二度言われてから初めて三度目の人へ伝言します。複雑なルールでしたが、次第にルールを覚えて、だんだん伝言のスピードが早くなりました。
二つ目のゲームは「ぎゅうたん」。円になって行い、「ぎゅう」「たん」「ぎゅう」「たん」「ぎゅう」「たん」「たん」のリズムで一人ずつ回します。「ぎゅう」の時は口で、「たん」の時は手を叩きます。そして最後の「たん」の数が二つから三つ、四つと一つずつ増えていきます。わからなくなった人がいたら、みんなで次が何なのか合図を出し合ったりしながら、段々と高まる緊張感のなか順番を進めていきました。長く続くにつれて、みんな自分が「ぎゅう」なのか「たん」なのか間違えないように他の人の合図を真剣に聞いていました。
アイスブレイクの後は、桃太郎の話がどんなシーンで進んでいくのかみんなで提案していきました。その後4つのチームに振り分けて、各チーム桃太郎のひとつのシーンを選んでそのシーンを細かく想像し、つくっていきました。
創作は、チームで選んだシーンに対して、いつ、どこで、誰が、なんで行ったのか、どんなふうに行ったのかを、話し合って決めて、実際に演じてみる、というものをしました。
各チーム、細かく掘り下げたり、こだわりを見せていき、それぞれの自由な発想で、全く新しい桃太郎の構想を練りました。話の流れができたら動きながら稽古を始めていきます。
自分たちでわかりにくいところやおかしなところを見つけて、直したり、付け足したり、試行錯誤してどんどん面白くなっていきます。最後に発表を行いました。
1チーム目は「切ろうとしたももが出てくる」。
おばあさんが拾った桃をおじいさんが切ったら、中の桃太郎まで切ってしまいました。実はおばあさんは元医者で、そのまま家で桃太郎の手術を開始、おじいさんは裏でタバコを吸っています。すると手術をしていたおばあさんがおじいさんに近寄って「おじいさんがタバコを吸っている間に手術は失敗しました」と。残念そうなおじいさんはおばあさんと一緒に桃太郎と桃を川に返しにいきました。翌日、川から新しい桃が流れてきました。「今度は慎重に切ろう」といい、おじいさんが丁寧に桃を切ると中から昨日の桃太郎が出てきました。すると桃太郎は「昨日はよくも!呪ってやる!」とおじいさんに襲いかかる、というお話でした。
2チーム目は「キビ団子をつくる」。
くつろぎながら何かのパンフレットを見ている桃太郎が、「佐渡島と鬼が島にいきたい」といい、ご飯としておじいさんとおばあさんとキビ団子を作ることにしました。桃太郎が材料としてゴーヤ、ソーセージ、カレー、ドリアンなどを提案し、おばあさんがそれらを手際よくみじん切りしていきます。その隙におじいさんと桃太郎は餅つきをし、おばあさんが切った食材を臼に入れていきます。そうして完成した餅を3人でこねてキビ団子を作りました。キビ団子を持って3人でタライ船に乗り、佐渡島へ向かい、佐渡が山に登る、というお話でした。
3チーム目は「仲間をつくる」。
「俺が一番強い」と豪語する桃太郎でしたが、あっけなく鬼に敗れてしまい、仲間を求めてイヌ、サル、キジのところへ尋ねました。三匹にキビ団子を渡すから仲間になってほしいとお願いしましたが、三匹はキビ団子じゃなくてお金を払えと要求。ひとり500万円払えと。桃太郎は「最近の動物は金を欲しがる」と怒り、出ていきます。すると今度は鬼が登場し、三匹に「桃太郎を追いやってほしい」という依頼をしていたことが判明しました。鬼はサルとキジに500万円、イヌに骨を渡しました。最後にナレーターが出てきて「これが2023年の桃太郎です。」といい、お話は終わりました。
4チーム目は「鬼ヶ島に行く」。
桃太郎が仲間を集めるために、おじいさんとおばあさんからキビ団子をもらって出発しますが、すぐに引き返してきました。お腹が空いてキビ団子を全部食べてしまい、仲間を集められなかったようです。桃太郎はおじいさんとおばあさんを誘い、3人で鬼ヶ島へ行くことになりました。3人は船に乗って進みますが、桃太郎が見ていた地図が世界地図だったと判明。3人は佐渡島へ到着します。佐渡島の住民へ鬼はいないか?と尋ねますが、住民は鬼のことも、鬼ヶ島のこともさっぱりわかりません、というお話でした。
全体の発表の後、それぞれのチームの感想や、作った感想を伝え合って終わりました。
どのチームも抜群の想像力でオリジナルの桃太郎を作り、とても面白いお話ができて、次回以降の稽古で、まだまだ成長するかと思うと楽しみでワクワクします!
【スタッフ 竹内】