江原河畔劇場ラボラトリー
「次世代を担うアーティストのための創造的実験工房」として「江原河畔劇場ラボラトリー(えばラボ)」を新たに開設いたしました。2025年度は、2つのカンパニーが アソシエイトカンパニー として創作活動を行います。
2025年度 アソシエイトカンパニー
反芻動物(はんすうどうぶつ)
時々(ときどき)
松﨑義邦、永瀬泰生、河﨑正太郎
河田奏太、木下 栞、川勝俊輔
反芻動物(はんすうどうぶつ)

松﨑義邦 まつざき よしくに
1994年島根県生まれ。松江工業高等学校卒業。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業。高校演劇、雲南市創作市民演劇への参加を経て上京。2015年より劇団『東京デスロック』に俳優として入団。2023年3月に異なる土地を生活の拠点にする3人の俳優によるユニット『サンロク』結成。これまで福島県双葉郡大熊町、兵庫県豊岡市、神奈川県横浜市で上演を行う。
2025年1月に日本の近代戯曲を現代に上演するユニット『反芻動物』結成。2025年度江原河畔劇場ラボラトリー アソシエイトカンパニーに選出。『サンロク』『反芻動物』では主に構成・演出を担う。

永瀬泰生 ながせ たいき
大阪出身。衣装家。衣服を身体の一部として捉え、生活の中にある習慣や行為、暮らしの空間といった【環境と身体の関係】をテーマに舞台衣装を製作。衣装によって身体を拡張したり、環境そのものを衣装にすることによって、環境と身体を介在するエネルギーの双方向性に目を向け、衣装を通して“普段もそこにあるのに見えにくい人間の有り様“を探る。近年は仮面作りWSや特定の土地をテーマにした衣装展示なども発表している。

河﨑正太郎 かわさき しょうたろう
1999年、大阪府生まれ。譜面絵画/反芻動物制作
追手門学院高等学校在学中は、いしいみちこ氏、福岡小百合氏に師事し、ケアハウスや特別支援学校でのコミュニティダンス、アートを用いた社会包括リサーチなどを経験。
日本大学芸術学部演劇学科入学後は、小劇場や商業演劇の制作部を担当。2019年に譜面絵画に加入。
卒業後は公共劇場にて2年間、事業担当として勤務。退職後は、公演制作に留まらず、芸術祭やハラスメント防止講座の運営なども務める。
活動概要
日本の近代戯曲を現代に上演することを目的に、創作環境におけるコミュニケーションの在り方、理想の稽古場の在り方を検証しながらクリエーションを行う。
近代戯曲の持つ「現代において蓋をされてきた歴史や価値観を時代を超えて現前化させる力」を上演を介して観客に共有することを目指す。
江原河畔劇場でワークインプロブレスを行ったのち東京で本公演を予定。
- 『紙風船』 10/31(金)~11/2(日)@早稲田小劇場どらま館(若手奨励プログラム対象)
- 『命を弄ぶ男ふたり』12/12(金)~12/14(日) @東京都内
えばラボ アソシエイトカンパニー
反芻動物
2025年10月中旬
『紙風船』
作:岸田國士
構成・演出:松﨑義邦(東京デスロック/サンロク)
衣装:永瀬泰生(隣屋)
制作:河﨑正太郎(譜面絵画)
2025年11月下旬
『命を弄ぶ男ふたり』
作:岸田國士
構成・演出:松﨑義邦(東京デスロック/サンロク)
衣装:永瀬泰生(隣屋)
制作:河﨑正太郎(譜面絵画)
時々(ときどき)

河田奏太 かわたそうた
劇作家、演出家、舞台美術家、劇場作家。2003年8月20日生まれ。
芸術文化観光専門職大学2期生(在学中)。2023年1月より「時々」を主宰する。
「仮設劇場・時々」、「仮設劇場・立夏」 芸術監督、つむじ風健康館初代寮長。
演劇やダンスの上演とそれを取り巻く物理的な環境について、実践と研究をしている。
劇場を仮設したり、既存の劇場の中に劇場を作ったり、劇場ではないところでの上演の可能性を探ったりしている。

木下 栞 きのした しおり
制作者、劇作家、演出家、俳優。2003年4月6日、兵庫県豊岡市生まれ。
芸術文化観光専門職大学2期生(在学中)。2023年1月より「時々」に参加。
「仮設劇場・時々」、「仮設劇場・立夏」 劇場館長。coffee stand コザキ店主。
将来、アーティストが滞在制作の出来る劇場を自分で作りたいという思いから、大学で劇場に関する研究をしている。最近はコーヒースタンドを創業し、営業時間終了後に稽古場として活用している。

川勝俊輔 かわかつ しゅんすけ
舞台制作など。
2002年生まれ。長崎県出身。
芸術文化観光専門職大学2期生(在学中)。
地元の劇団に入団したことをきっかけに舞台芸術と出会い、大学進学時に舞台制作としての活動を開始した。大学では制作だけではなく、舞台監督や演出助手も経験した。現在は舞台制作を続ける方法を模索しながら、様々な活動を行っている。
好きな食べ物はお菓子とジュース。
活動概要
2023年1月に兵庫県豊岡市にて旗揚げ。
「時々」と辞書で引くと「一定の間隔で繰り返されるさま」と書いてある。演劇は時間の芸術と言うこともあり、この言葉が演劇をつくるカンパニー名としてしっくりきたので命名。演劇は公演の度に「上演」を何度も繰り返すものだが、毎回ちょっとずつ違う、ということの不毛さと豊かさを何度も確かめたい。いろんな場所に行って、その場所で、その時々の上演を行いたい。
今回は江原河畔劇場の中に仮設の劇場と喫茶店をつくります。その中で演劇の上演をします。
会期中は上演時間以外も喫茶店を開けているつもりです。あったかくしておくので、ぜひ遊びにきてください。
演劇を作ってお待ちしています。
えばラボ アソシエイトカンパニー
時々
2025年10月下旬から11月上旬
「劇場と喫茶店1」(仮)
劇作・演出・舞台美術:河田奏太
喫茶店マスター:木下栞
制作:川勝俊輔
2026年3月下旬
「劇場と喫茶店2」(仮)
劇作・演出・舞台美術:河田奏太
喫茶店マスター:木下栞
制作:川勝俊輔